■ 本気で自分を大切にすれば、
「進むべき道」が
見えてくる(6/7)

『「答え」を先に与えられたことで
見えづらくなってしまった「真実」』





本当に
『 自分の生存確率を上げる 』
ことを
深く深く 追求すると、

『 他者の協力は不可欠 』
です。





ですが
今の世の中は、

『とにかく 他人とは、
協力しあうべき』

という 物の考え方を

学校の「道徳」などを通して
教育
しています。





それは あたかも、

『 まだ 地面がシッカリ
整っていない所に、
いきなり家を
建てるようなもの 』

です。


問題をとく「過程」
を 教えず、

『答え』だけを先に
押し付けているようなもの

なんですよね…





かみね
ようやく起き上がって、

前足で 腰をさすりながら
言いました。





つ、つまり、

『 他の個体や 他生物と、
協力することの 大切さ 』

という「答え」を

本当の意味で 理解する
ためには…





その前に まず、

『 自分と 彼らの中にある、
生存本能 』

という「公式」と、

シッカリ
向き合わなくては
いけない…

ということですね。





ミューラー は、

ニッコリと
うなずきました。








さらに言えば、
ふきくん は、

私が初めて、
『 生物は、自分が生きのびることを
「しあわせ」と 認識しています 』


と 説明したとき…





すぐさま、

『 人間は そこまで、愚かで
身勝手じゃない! 』


と言って、
怒っておいででしたよね?





それは つまり
ふきくん が、

『 自分自身の生存を
最優先にすることは、
愚かで 身勝手(悪)な
行為である 』


というふうに、

ご両親や 学校から
教育されて育ってきたから…

ではないでしょうか?





言われてみれば、
その通りです。





あのとき 自分が、

『 DNA の 生存本能 』
『 自分を最優先とすること 』
を、

すぐさま『悪』だと
うたがいもせず
思いこんでしまった
のは…


ふき が 今までの人生で
受けてきた「教育」による
影響であることは、
間違いありません。





でもね、ふき

生物が、
『 自分が生きのびることを
最優先にする 』

っていうのは…





「良い」とか「悪い」とか
そういう問題じゃなく
て、

『 生きもの本来の 性質 』
なんだよね。





「良し悪し」
じゃなくて…

『 単なる 事実 』
ってことか…





ふき の 気づきに、

ミューラー
深く うなずきました。








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