■ ふき に 出された、最終試験(3/3)






でも、
「あんたは 気が付けた」

でしょ?


逆ギレしてばっか
だった あんたが、

この2ヶ月ちょっとで、
よくまあ ここまで成長したねぇ。





ネック が そう言って、
ふき をニヤリと見上げると、

ミューラー も 続きました。





人間さんたちの多くは、

「こうした真理に気づけていない」 か…


たとえ 気付けたとしても、

「これまで自分が、勘違いしたまま
人生を歩んできてしまった」

という現実を認めるのを、
恐れる方々が多い
ようです。





そのため、

真理からムリに目をそらしたり、

逆に、真理を攻撃(否定)することで、
自分をムリヤリ正当化しようとしたり
する人まで いる
のだとか…





ふき は、

先日までの自分を思い出して、

ちょっと ちぢこまりました。





でも、ふきくん は、
「真理」 を受け入れました。


「過去の自分の 勘違い・弱さ」
から、目をそらさなかった
わけです。


これは 「本当に すごいこと」 だと、

私は、思わずにおれません。





そ、そ、そう?



ネックミューラー
しみじみと褒められて、

ふき は、驚きながら
照れるのでした。






すると、そんな ふき
見つめていた ネック が、

あらたまって、

こんなことを言い出しました。





さて、と…


それじゃ ふき

いよいよ
『 最終試験 』 だよ?





さ…  
え…??




突然、『 最終試験 』
などという言葉を
切り出した ネック に、

ふき は うろたえました。






…と 言ってもね。

べつに 難しいこと
するわけじゃないのよ。


あたしら生物の考えは、

『 自分だけが生き残りたい! 』っていう
欲求に支配されてたんだ…

って 事実 を 「意識して」、


1週間ぐらい、普通に生活してみ?





…で、1週間後に、

自分の生活に
どんな変化があったか、
あたしらに報告すること。


それが、『 最終試験 』 だよ?







3匹の視線が、

ふき に 集まります。



ふき は、緊張で口をすぼめながら、

うなずくのでした。



    










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