また、今までは 「中卒」・「高卒」 などと 心の中でバカにしていた、 社の同僚たちを、 そうした色眼鏡を取り外して、 まっすぐ 『 実力 』 だけで判定したとき、 自分が いかに 彼らより劣っていたか を しみじみと 再認識 させられて、 深ーく 落ち込んだりもしました… が、一方で、 そんな ふき に 対して、 社内の一部の人間が、 「今までより友好的に」 接してくれるようになった のは、 驚きでした。 ふき本人 には、 自覚が無かったのですが、 「ふき が 他人に接する姿勢」 が、 微妙に変化してきたようなのです。 「ふきくん、やわらかくなったねぇ」 社内で数少ない、 ふき が あこがれている先輩から、 ある日そんな言葉と 笑顔をもらって、 ふき は しばらく 意味が分からず、 | |
あ…? え…?? | |
と、挙動不審なガクガク動作を 見せたものでした。 アルバイトの子たち も、 以前より前向きに、 自分の指示に したがって くれるようになった気がします。 以前の ふき に とっては、 彼らは単に 「命令する対象」 でしかありません でしたが… 今の ふき には、 部下の子たち1人1人が、 『 自分が上から与えられた仕事を 成功 (生存確率を上げる) に導くための、 大切な、自分の手足や分身 』 のように思えて ならないのです。 それで、自分の指示の出し方にも、 なにか、以前とは ちがった丁寧さ が 加わっているのかもしれません。 とはいえ、 この会社に在籍しつづける 以上、 ここでの自分のガンバリは、 この会社の収益を上げ、 結果的に、 自分の信用していない 特定の政治家のフトコロを うるおしている ことに、 変わりはありません。 なので、 キッチリと社内の業務を こなす一方で、 帰宅してからは、 「自分の将来の夢」 … 『 より自分の生き方にマッチした ゲーム会社への、転職 』 の 準備も、がんばります。 自分の勤めている会社のお金の 流れる先が分かったことで、 「1日も早く、 この会社を離れなければ!」 という 強いモチベーションが、 今まで以上に、ふき の 中に、 明確に芽生えてきた のです。 |