■ 白猫ネックの望んだ
『2つ目の 願い』(4/7)

『あたし、死ぬなんて
ゴメンだかんね!』





おぬし 最近…

なにか 体のほうで
変わったこと

ないかの?





その…

「どこか 痛い」とか、

「疲れやすくなった」とか…





おじいさん
意外な話の展開に、


ネック
キョトンとしつつ、
答えました。





え…?
無いよ、別に。

体で おかしいとことか…





…そうか。





困ったような顔をして
下を向いている
おじいさん の 様子に、


ネック も、不穏なものを
感じはじめました。






…えーと、なに?


それって、あたしが

病気か なにかに
なってる…
てこと?





うむ…

どうもな…


『ガン』に かかって
いるらしいのじゃ…





… ガン ??





首をかしげる ネック に、

おじいさん は、
「ガン」が どういう病気か
説明しました。



話を聞いている
ネック の 顔が、

じょじょに
青くなっていきます…






え… なにそれ…?

それじゃ、
あたしの「ガン」って、
もう 治らないの?





や、やだよ!

あたし、そんなので
死ぬなんて、
ゴメンだかんね!





そのとき ネック は、

先ほどの おじいさん
『相談』という言葉を
思い出しました。





…あ!

な、なんだ、
そういう事か。

じいさん、分かったよ。





半泣きになっていた
ネック が、

パッと
笑顔になりました。






あたしの
「2つ目の 願いごと」は、

『 ガンを 治す 』
に するよ!


パパーッと
やっちゃってよ、

「ガン」ってやつの
治療
をさ。





そう言いつつ ネック は、

さらに すばやく
頭をはたらかせました。





…あ、いやいや、
ちょっと 待って。


どうせならさ、

『 永遠に 生きれる 』
ようにしてよ、

あたしのこと。





それだったら、

『ガン』が 来ようが、
寿命 が 来ようが、
おかまい無しじゃん。


さえてるね〜、あたし。

よし、これに決定だ!





ところが、
おじいさん は、

ウキウキしている ネック
見つめながら、

本当に 申し訳なさそうに
首を振ったのでした。








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