■ 白猫ネックの望んだ
『2つ目の 願い』(6/7)

『神さま の 提案した
「3つ目の 願い」』





そこでな、ネック


『 3つ目の 願い 』
についても、
相談したいんじゃ。





「3つ目」?





うむ。

先ほど わしは、
『 永遠の命を与えることは
できない 』
と 言ったが、

死後の おぬしを
『わしらと 同じような存在』
にすることなら、
できる
んじゃ。





それを、
『3つ目の 願い』
してみるのは…

どうじゃろう?





ネック は、

ちょっと
考え込みました。





じいさんたち と
同じような存在になる』

っていうのは…


どういうこと?





おぬしらからすれば、

「ものすごく 長生きになる」
感じじゃな。





「病気」なども存在せん し、

食べたり飲んだりする
必要もないので、
飢えることも無くなる。


ただ…





ただ?





「現実の 世の中」に
影響を与えること


つまり、
『 かかわること 』が、
できなくなってしまう。


「見ている」ことしか
できなくなる
んじゃ。





わしの場合は、たまたま、

この神社を参ってくれる
「人間たちの思い」の おかげで
生まれたところがあるので、

神社にかかわる
特別なケースにおいてのみ、


少しだけなら、
『現実』に かかわることが
できる
のじゃがな…





おぬしの
『 3つの 願い 』
かなえる力も、

そういったところから
生まれているものなのじゃ。





まあ、もっとも…

実際は、大したことは
してやれておらん
のじゃが…





話しの終わりごろには、

キツネ の おじいさん は、

ずいぶん自嘲的に
なってしまいました。







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