■ われわれ生物に、
『生きる意味』など無い?(2/3)

『生きる「方向性」は
間違っていなくても、
将来 それが絶対「ムダ」になる??』





…あれ?

そう言えば…




そのとき 急に、

かみね が ハッとした顔で、
ふきたち の ほうを
振り返りました。





先ほど、ネックさん、

「ものすごく気になること」
おっしゃってましたよね?


たしか、

『 生物には、そもそも
「生きる意味」なんて無い 』


…みたいな事を。





あっ!






そうです。


ネックの 残り寿命が、
もう それほど残っていない」

という、
あまりにショックな告白に、

気が動転してしまって
おりましたが…



ネック は その前に、

『 私たち生物に、
「生きる意味」なんて無い。

ある意味、
絶対に「ムダ」』


と、たしかに言って
おりました。





ど ど ど どういう事、
ネックさん??


僕らが今まで
話し合ってきた
『生きる意味』は、

全部 まちがってた
ってこと??





ふき が、まっ青な顔と、
クラクラする頭で 問うと、


ネック は、
いつもの 凛とした顔つきで、

見つめていた鏡から
振り返りました。





「まちがっている」
わけじゃないんだよ。


ただ…

「ある意味」
ムダで 終わってしまう
かもしれない


って 事らしいのよ。





ネック にも、

そのあたりは明確には
断言できないようです。



そして 彼女の視線は、

ミューラー のほうに
移っていくのでした。




ふきかみね も、
それに つられて、

トンビ紳士の顔を見つめます…





…分かりました。


それでは 私から
お話ししましょう。





私が キツネの おじいさん
から伝えられ、

人間さんたちの
さまざまな学問…

特に 『 天文学 』『 物理学 』
を 調べてみたところ…





どうしても、

1つの『重大な 結論』

辿りつかざるを
得ませんでした…





「重大な 結論」

というと?




  






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