サイト『生きる意味の「正体」教えてやるにゃー』→
第8章『将来 100%滅亡する、われわれ「生物」1』→ 生物滅亡の原因は『パンデミック』(感染症)? |
| |
そういえば ふきくん は、 『「人間」が、他の生物を 亡ぼしてしまう』 といった可能性を、 かなり心配されて いるようですね? | |
ミューラー に そう たずねられ、 ふき は 寂しそうに 答えました。 | |
うん… だって、今の人間の力は 強力すぎるもの… 「人間は、他の生物を 殺せる」けど、 『他の生物は、 人間を殺せない』よね? | |
| |
人間である 僕としては、 「殺される危険が 無い」 から 安心ではあるけど… ときどき、 「本当に これでいいのかな…」 って、怖くなることが あるんだ。 | |
| |
地球の すべての生物の 「生き死に」の 権利を、 僕ら人間だけが 握ってしまっている ような気がして… | |
ふき の 懸念に、 ミューラー は 静かに深く うなずきつつも、 こんなことを 言い出したのです。 | |
それは 一理ありますね… ただ、ふきくん。 『 他の生物が、人間を殺せない 』 というのは、 違う のでは ないでしょうか? | |
「え!?」 と キョトン顔になった ふき でしたが… すぐに思い当たって、 こう訂正しました。 | |
あ。 も、もちろん、 人間が 他の生物に勝てるのは、 「武器を持ってたり、 集団行動ができる」 ケースに かぎりますよ? 『1対1』だったら、 難しい場合も ありますよね。 | |
| |
たとえば、 ライオン や ゾウ と 「1対1」で 戦ったら、 絶対に 人間のほうが 殺されちゃう と思うし… | |
ふき は そう言いながら、 ネック のほうを チラ見 しました。 こんなに小さな 猫 ですら、 ふき を 絶叫させるような 「するどい爪」を 持っている のです。 人間より大きい ライオン が、 本気で その巨大な爪やキバで 襲いかかってきたら、 ふき のような 普通の人間など、 アッというまに 八つ裂きにされてしまう ことでしょう… また、ゾウ や サイ などの 大きく重い動物の 突進を食らったら、 人間の体は、 自動車に はねられたように 軽々と フッ飛ばされ て、 大ケガを負うか、 即死してしまうはずです。 人間が彼らに勝てるのは、 決して 身体能力が 優れているから ではなく、 遠くから狙い撃ちできる 銃のような『 道具 』や、 彼らを捉えるための 『 ワナ 』を作る技術、 彼らをダマせる『 知能 』、 そして 必要に応じて、 『 集団行動 』をとって 協力し合うことを知っている からにすぎないのです… | |
ところが ミューラーは、 そんな ふき の 訂正に、 首を横に ふったのでした。 |
| |
いいえ、 そういう意味では ありません。 人間さんたちより はるかに 身体能力が劣る… と 言いますか、 | |
| |
そもそも 目で確認すら できないほどの 『極小の 生物』 であるにも かかわらず… | |
| |
私たち動物や、 ときに 人間さんまでもを、 『 絶滅の危機 』に 陥れる 可能性を持つ存在 があるのです。 | |
| |
ご… 極小の生物 ?? | |
ふき が 考え込んでいると、 突然 かみねが、 思い当たって 声を上げました。 | |
『 ウイルス 』 ですね!? 「病気」の 元になる… | |
かみね の 言葉に、 ふき も「あっ!」と 声を上げました。 たしかに 『ウイルス』は、 肉眼で確認できないほど 微細な生き物ですが、 人間を「病気」にし、 ときには『殺してしまう』 こともあります。 | |
わたし、生物の皆さんが 『病気』というものに なるのが不思議で、 前に ネットで 調べてみたことが あったんです。 | |
| |
そうしたら、 多くの病気は、 生物さんの 体の中に 『 ウイルス 』というものが 入ったことで、 体調が おかしく なってしまう のだと知って… すごく ビックリしました。 | |
|