サイト『生きる意味の「正体」教えてやるにゃー』
第8章『将来 100%滅亡する、われわれ「生物」1』
生物滅亡の原因は『パンデミック』(感染症)?


■ 生物滅亡の原因は、
『パンデミック』?
(感染症 の 大流行)(2/4)


『歴史上の さまざまな
感染症(伝染病)』





たしかに、

「風邪」などの身近な病気も、
ウイルスによるものですし、

ふき も 何年かに一度、
『 インフルエンザ 』にかかって
苦しむことがあります。





また ニュースなどでも、

世界の どこだかで、
伝染病 (感染症)
発生している』…

といった話は、

実に たびたび
語られています。





何10年か前から、
『エイズ』が 問題に
なっているよね…

あと、『エボラ熱』とか
『サーズ』とかいうのが
出てきたときは、

人類が滅亡するんじゃ
ないかって 大騒ぎになった

のを、憶えてるよ…





でも、しばらくすると

その話を ニュースなんかで
聞かなくなる

ことが多いから、

『伝染病 (感染症)で
生物が絶滅する』

ってのは、

ちょっと 実感が無いなぁ…





『エイズ(AIDS)』とは、

「HIV」と呼ばれる
ウイルスによって
体の抵抗力が落ち、

病気になりやすく
なってしまう状態

のことだそうです。





現在の 全世界の
推定 感染者数は
『5000万人』ほど
だとか…

人間さんのうち、
「150人に 1人」ぐらいが、
感染してしまっていることに
なりますね…





ただ、「わが国」で
エイズに感染している
人間さんの数は

「1万と 数千人」という
ことですから、

人口の 0.01%
『1万人に 1人』程度 と、

世界的に見ると
少ないようですが。





ミューラー の 話に
耳をかたむけつつも、

かみね は、
スマホ(みたいなもの)で、

ネット情報を
検索しています。




「エボラ熱」というのは、

この『エボラ出血熱』
のことですね?


一度 感染してしまうと、
高い確率で死亡してしまう、
恐ろしい病気みたいです…





2014年に 西アフリカで
大感染が発生したときは、

1万人以上の人間さんが
亡くなられた
のだとか…





感染症で、
1万人が 死亡…!!?






「インフルエンザ」
感染症ですが、

それによって
万単位の死亡者が出た
というニュースを、

少なくとも ふき は、
聞いたことがありません。






…そういえば、さ。

あたしが かかってる
「ガン」ってやつも、

『ウイルス』が 原因の場合が
あるんだよね?





これ…

皆に うつっちゃったり
しないかな…





ネック が、心配そうな
上目づかいで、

周りの ふきたちを
見回しました。



しかし ミューラー は、
首をふって
ほほえみました。




いえいえ、「ガン」は
感染症ではありません。


ウイルスによって
ガンを発症しやすくなる
場合はあるようですが、

それによって生じた
ガン細胞には、

他の生物への
感染性は無い
のです。





ミューラー の 言葉に
安心したような ほほえみ
見せた ネック を、

ふき は、切ない思いで
見つめるのでした。


  



【下へ 続きます】



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『(ある意味)「戦争」の比ではない
「パンデミック」の 恐怖の歴史』





ところで、

かみねさんが
調べてくださったような、

『国を越えた広い範囲に
感染症(伝染病)が
広がってしまう状況

ですが…





これは 一般に、

『 パンデミック 』
と 呼ばれています。




この言葉は たしかに、

最近 ふき も、
よく耳にするように
なりました。







「パンデミック」に該当する
感染症には、

たとえば 過去には、
『天然痘(てんねんとう)』
というものが ありました。





今でこそ 「根絶」
成功しておりますが、

かつては 世界中で
猛威を振るい、

数1000万人規模の
死亡者を出したほどの、
凶悪な病気

だったそうです…





『 天然痘 』

そういえば ふき は、
世界史の教科書で、

そんな病名を
聞いたことがあります。



恐ろしい病気らしいことは
知っていましたが、

まさか それほどとは…








また、「黒死病」とも呼ばれ
恐れられた『ペスト』は、

14世紀の 大流行において、

世界中で
1億人もの 死者
出したと言われています。





その結果、
当時の世界人口が、

4億5000万から
3億5000万に 激減


実に、全人類の 23%が
犠牲になった
わけです。





これは、今の世界人口
「75億人」で考える
と、

『 17億人もの 死亡者 』
を 出したに等しい、


想像を絶する 大参事
だったことになります。





先日、生物滅亡の
可能性の1つとして

戦争について
話し合いましたが…



歴史上最悪と称される
「第二次 世界大戦」ですら、

死亡者数は 8000万人
言われているそうです。




当時の世界人口が
23億人 ほどだった
そうですから、

戦争による死亡者は、
全体の 3.5%
程度
と 考えることができます。




単純に比較することは
できませんが、

戦争 が、
「33人に 1人」の割合で
人間を殺す
一方で、


ウイルス は、

『ペスト』の ケース
1つだけでも、
『4人に1人』もの人間を、
あっけなく殺害していた…


という考え方も
できるのではないでしょうか?


  





また、ふきくんは
「インフルエンザ」
ご存知かと思うのですが…


実は これも、

過去に何度か
『パンデミック』
起こしている、

有名な病気の1つなのです。




何年かに一度、
インフルエンザに
かかっている ふき は、
ギョッとしました。





…と 同時に、
首をかしげました。


たしかに 毎年、
国内ではインフルエンザが
流行します
が、

それによって「大量の死者」が
出たという話を、

ニュースで聞いたことが
無かった
からです。





もちろん、

現代 の 人間さんたちは
「栄養」も充実していますし、

「予防接種」なども
行われているので、

インフルエンザが
大事に至ることは
マレ
ですが…





そうしたものが
不十分だった時代には、

『アジアかぜ』『香港かぜ』
などという名称で、

全世界で 100〜200万人の
死亡者を出している
のです。





特に 1918年
『スペインかぜ』
においては、

実に、4000万人以上の
死亡者を出した

のだとか…





身近で 大したことのない病気
だとばかり思っていた
「インフルエンザ」が、

かつて それほどの恐怖を
世の中に ふりまいていた
とは…



ふき は、自分の
「感染症」に 関する認識が、
信じられなくなり、

背筋が寒くなってきました…






すると かみね が、

ちょっと変わった視点の、
こんな話を始めたのです。






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