■ 月夜のネック(1/5)





ふき は、

夜中に ポッカリと
目をさましました。






寝る前に飲んだ
ジュースのせいか、

トイレに行きたく
なった
のです。




枕元の時計を見ると、
午前2時すぎ…



暗くて
よく分かりませんが、

ミューラーたちも
眠っているようで、

部屋の中に、
いくつかの寝息が
聞こえています。





ふき は、それらを
起こさないように、

そっと 静かに、
部屋を出ました…






トイレで 用を足し、

ホッとして
部屋に戻ろうとした
ふき でしたが…



そのとき、
何気なく 覗きこんだ
リビングに、

ボンヤリ白い かたまり
があることに気づいて、

ギョッ! と
立ちつくしました。





( ゆ ゆ ゆ 幽霊っ!?? )







…と、一瞬 凍りついたものの、

よくよく
目をこらしてみると、


「白い かたまり」の正体は、
白猫 ネックさん





ガラス戸から流れこむ
月の光に照らされて、

月夜の白雲のように、
しっとりと
輝いておりました。







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