■ あの日、ふき が見たものは 1
ふき、この3年間をふりかえる(1/6)





これは、

ふき公園
ネック と 出会い、

自分の家に つれて帰った
あの日から、

さらに 1ヶ月ほど前
お話です。


 






その日 ふき は、

電車で2時間かけて
やってきた 冬の海辺を、

トボトボと
歩いておりました。



彼の この数年間が、
ずっと そうであったように、

とても重々しく、
さびしい気持ち
で…







ときに 体をゆすられるほどの
強く冷たい海風
たたかれながら、

ふき は、ここ何年かの
自分自身のことを、

ボンヤリと
思い返していました…







ふき は 将来、
「ゲームプランナー」という、

「コンピュータゲーム制作の
監督」
のような仕事に
つくことを夢見ています。



苦労して就職した
今の会社も、

当時 急速に
拡大しつつあった
スマホゲーム業界の
一角を担っていた、

大手スマホゲームメーカー
1つです。




しかし 残念ながら、
ふき が 就職した当時は、

この会社に
「プランナー」の
空き募集は無く




それでも、


大手メーカーの内部の、
少しでもゲーム制作に
近い現場で、

学べるものを見つけたい!


…という思いから、

当時、唯一 空きのあった
「商品管理部」の社員
として入社。



慣れない
「ユーザーサポート」
「開発中のゲームの
テストプレイ」業務

必死に こなしつつ…


一方で、
プランナーになるための勉強
を続けていたのでした。






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