■ あの日、ふき が見たものは 1
ふき、この3年間をふりかえる(3/6)





もちろん ふき も、

決して この3年間、
遊んでばかりいたわけでは
ありません。



ゲーム企画の
元になりそうな
「ぼんやりとした
アイディアの断片」
も、

それなりに
たまってきておりました。







けれど、

現在の会社の業績が
好調なだけに、

日々の 仕事量は、
『ブラックすれすれの激務』
で…



毎日、心の底から
グッタリと疲れきって
帰宅する ふき には、

自宅で そうした
断片的なアイディアを、

「ゲーム企画書」として
まとめあげるだけの、
「気力」や「思考力」

なかなか 湧かず…



気持ちばかりがアセって、

ただ むなしく、
月日だけが流れて
しまっていた
のでした…








また そもそも、

今の自分の会社
見ていると…



仮に、
「企画書」を書き上げて
上層部に提出し、

「プランナーとしての実力」を
認められた
としても、


ふき の 企画書に
描かれているようなゲームを
作らせてもらえる可能性は、
ほぼ0
でしょう。




それは、

ふき の 企画の内容が、
「商品レベルに達していない」

といった意味ではなく


そもそも 会社側が、
そうしたオリジナル企画を
求めていないのです。





うちの会社の
プランナーたちに
求められているものは、

『上層部が企画した、
他社のヒット作の
二番煎じのようなゲーム』

を 形にすること…



余計な工夫などせず、

無思考に 黙々と、
「上から命じられたゲーム」を
形にすること
だけに
身をけずる企画者だけが、


『わが社にとっての』
優秀なプランナー

なのです…









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