■ あの日、ふき が見たものは 1

ふき、この3年間をふりかえる(5/6)





…でも。


…と、

さらに ふき は、

こんなふうにも
考える
のです。





今の「未曽有の不景気」の中、

誰もが 自分の心を殺して、

数少ない就職先に
しがみついて、

ただ「生活費のため」だけに、
好きでもない仕事を
死に物狂いで
こなしているじゃないか…







誰もが 心に余裕を持てず、

『何かがオカシイのは
分かるけど、


何がオカシイのかが
分からない』、


そんな不安な世の中や
自分自身の人生に
イイワケするかのように、

他人にトゲトゲしく
当たり散らしたり、

他人の失敗を大笑いして、

そうやって
かろうじて「正気」を
保っている
じゃないか…








『他人のアイディアを
盗んで出来たゲーム』

であっても、

それが 売れるってことは、
『経済を回している』
わけで、

「ゲーム業界とか、
世の中のため」にも
なっているんじゃないの?








だとすれば、

むしろ、うちの会社で
やっていることは、
『周りから 褒められるべき』…


て、見方も
あるんじゃないの?








というか、

そんな代物でも
ありがたがって
遊んじゃってる


自分たちの遊ぶゲームも
ろくに選別できないような
バカなユーザーどもにだって、

責任がある… ていうか、
自業自得 だよな〜〜









[章の 目次 に戻る]