■ あの日、ふき が見たものは 2

ふき、悲しい「悟り」に至る(2/7)





ちょうど その頃、
ふき は、

「ゲーム企画の
勉強のために」


『心理学』の本も
読むようになっていた
のですが…







それらの本の中には、

「人間の心」の正体である
『脳』の構造 についても
ふれているものがあり、

ふき は、
その中で見つけた この一文に、
大きな衝撃
受けたのでした。




『 理性を つかさどる
「大脳新皮質」は、


ストレスによって
機能が衰えてしまう 』









考えてみれば、
「今までの ふき」は…

正確に言えば
「今までの ふきの脳は」


日々の 忙しさのストレス
の せいで、

周りの物事を
冷静に、理性的に、
見れていなかった…





それが 今は、

ある程度の仕事なら、
部下に任せられるように
なった 安心感 から、

ストレスが軽減され、
大脳新皮質が 冷静に機能し、

『周りが見える(考えられる)』
ようになってきた…


と、考えられるわけです。









ふき は、今の自分が、

まさに その本に
書かれている状況に
あること…



そして、

「心理学」「脳」
について勉強すると、

こんなにも
「自分自身の心の状態」を
客観的に把握できるのだ

という 事実に、

深く驚き、

おおいに感動した

ものでした。









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