■ あの日、ふき が見たものは 2
ふき、悲しい「悟り」に至る(4/7)





もちろん それは、
世間的に見れば『成功』


『 他の業務にいた者が、
独力で、自分の望む部署への
転属を勝ちとった! 』


という形に
なるのでしょう。



でも ふき にとっては、
その成功が あまり


というより、
ほぼ まったく、

『自分のイメージしていた
将来的な しあわせ』に
つながっていない

のです!







ふき は、
今の会社に3年以上
人生を費やして、

本当に 今さらながら、
その 事実 に気づき、

愕然 としたのでした。





でも、
それに気づく頃には、

「人生のレール」
慣れすぎた ふき は、

もう、

『変化』に対して
臆病になってしまって
おりました…






この会社に いる限り、

自分の心にウソをついて
生きていくことに
なってしまう…!


…と 頭では
分かっていても、


たとえば
『転職先を探す』
という選択や行動が、

怖くて、どうしても
できない
のです。



今の会社で
3年以上をかけて
死に物狂いで築いてきた、

人間関係や、地位・収入

を 手放して、

他社で 「また1から」
それを築いていくなんて、

考えるだけで ゾッとします。







また 今の自分は、

プランナーとしての
実力の指標になりそうな
「企画書」を、

1つも書けていない
のです。



即戦力の求められる
ゲーム業界で、

就職作品も無く、

現時点で
ユーザーサポートと
テストプレイぐらいしか
職務経験のない
ふき を、

「プランナー」として
雇ってくれるような
酔狂な会社が、

本当に
あるものでしょうか…??










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