■ あの日、ふき が見たものは 2
ふき、悲しい「悟り」に至る(5/7)





そんなふうに
1つ1つ 考えていくと、


ふき の 中の
「やる気」「勇気」は、

ポロリ… ポロリ… と、

少しずつ、確実に、
はげ落ちていく

のでした…



ささやかながらも
ようやく手に入れた
「空いた時間」なのに、


『まずは 1つでも
「企画書」を形に!』


という その気持ちが、

すでに 湧かなく
なっていたのです。








そして、そんなとき…

ふき は、『あの本』
出会ってしまったのです。






人生の「前進」に
恐怖を感じるように
なってしまった

ふき の 心は、

その反動のように、

「子供のころの趣味」の
再確認・再体験
へと
傾いていったのですが…


その1つが、

『天文(宇宙)』でした。





子供のころ 大好きだった
『天文』だけど…

あれから ずいぶん
時間も たっちゃったし、

今の「最新の情報」
説明してくれてるような、
そんな本が ないかなぁ?



…と、本屋 や ネット を
まわっていたところ、

ふき「その本」
出会いました。




最新の 科学と観測技術
によって 解明されてきた
「最新の 宇宙観」を、

分かりやすく
解説してくれている
興味深い その本を…



ふき は、
寝る前の ささやかな
楽しみとして、

毎夜のように
読み進めていきました。







そして その本は、

終盤に、
こう 語ったのです。




『 この宇宙は、
はるか遠い未来に、
100% 終わりを迎えて
しまいます 』


『 これを、
「熱的終焉」と呼びます 』


と…









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