■ あの日、ふき が見たものは 2
ふき、悲しい「悟り」に至る(6/7)





実のところ ふき は、
子供の頃 にも、

『いつか 宇宙が終わる』
という話を、

星の本か何かで
知ったことがありました。



そして しばらくは、

正体不明の
モヤモヤとした恐怖


おびえて暮らして
いたようにも
記憶しています。







ところが
しばらくすると、


でも それって、
ずっと未来の事
なんでしょ?

それに その頃には、
科学も すごく発達していて、
何とか解決してくれるよ!


…ぐらいに 思うように
なったのでしょう。



気がつけば、
「遠い未来への心配」は、

「今日の宿題」や、
「明日のテスト」

「学校の友達との人間関係」
への心配の 底に埋もれて、


ふき の 中から
忘れ去られて
いったのでした。









でも、今の ふき
「大人」です。


子供の頃より、
『 物事の つながり 』
考えられるように
なっています。




「未来の」宇宙の終焉
決まっているのなら、

「今の」自分の
あらゆる努力
も、

長期的に見れば、
まったく完全なムダに
終わってしまう…




そんな予感… というよりも、
ほぼ確定した事実を、

もう一度 都合よく
忘れ去ることは、

「大人の ふき」には
不可能な話
だったのです。









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