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旅から帰った僕は、 すぐ、会社の同僚たちと 「話し合い」を してみたんだ。 | |
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今は たしかに、 うちの会社は 儲かっているけど、 これは、他の会社の アイディアを盗用して、 事前の「研究開発費」を 使わずに済んでるだけ だからで… | |
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こんな事してちゃ、 会社として、 他社や ユーザーからの 信用を失って、 いつか 絶対に、 商売が回らなくなる… だから 皆で、 『 自社オリジナル 』の 企画を作るなりして、 上層部に働きかけて みないか? って、ね… | |
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…で、 会社の みんなは なんて言ったの? | |
そうたずねた ネック も、 そして、ミューラー や かみね も、 ふき の 答えが 分かる気がしました。 | |
皆、キョトンとしてたよ… 苦笑したり、 少し怒ってるやつも いたなぁ。 「なに 心配性なこと 言ってんだ?」 とか、 「お前は 疲れてるだけだ」 とか、 「おかしな宗教に 洗脳されたんじゃね?」 とか 言われたよ… | |
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あと、 「他の会社だって 似たようなものなのに、 うちだけパクらないのは むしろ オカシイ!」 とか、 「文化は、パクり合いによって 向上してきたんだ!」 「企業として、最小の労力で 利潤を上げているわけだから、 むしろ 我が社は立派!」 って 意見もあったなぁ… | |
ミューラー が、 悲しそうに ため息をつきました。 | |
そこまで行くと、 『詭弁(きべん)』 の 域ですね… たしかに 「文化・文明」というものは、 0から生まれるのはマレで、 ほとんどが、 「過去に あったものの 改良・複合」によって 進化してきました。 | |
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でもそれは あくまで、 「結果的に」 そうなっているだけで、 『 最初から新しいものを 生み出す努力もせず、 他者の作ったものに 適当に手を加えて、 さも新製品・新技術のように いつわって販売する 』 のとは、 根本的に違います。 | |
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