■ ネックの望んだ、最後の願い 2(1/10)
『生きる意味の「正体」 教えてやるにゃー』

執筆日 2019年 10月03日   最終更新日 2019年 10月27日





『自分の長生きのために
使うはずだった
「3つ目の願い」を、

ふき の「自殺」を
食い止めるために
使いたい』…







そんな ネック
予想外の 申し出 に、

キツネの おじいさん
しばらく絶句して
おりましたが…



やがて、

さびしそうに
首をふりました。





それは…

無理な話 じゃな…


わしらの神通力で
「命」の流れ
どうこうできるなら、

そもそも
お主の「ガン」とて、
簡単に取りのぞいて
やれたはずじゃ。





そう言いながら
キツネの おじいさん は、

あらためて
自分の無力さ
噛みしめるのでした。





それにじゃ…


たとえ
「今の ふき」から

一時的に
「自殺したい」という思いを
取り去った
としても…





ふき本人が
変わらなければ、

やがて また、
「同じ道」…

『自殺』という選択肢
選ぶ日が やってくる

じゃろう。






「生きる」ということの、
本当の意味



『生物が生きたいと思う、
その心の正体』
を、

ふき自身が
見つけぬかぎりは
な…






神さま の その言葉に、

小さな白猫が、
不敵に ほほえみました。







教えてやろう
じゃない。

この、ネックさん がさ。





ふき に、その

『生きる意味の 正体』
って やつを。






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