■ ネックの望んだ、最後の願い 2(5/10)
『生きる意味の「正体」 教えてやるにゃー』





あたしが
神さまみたいな体」
になったら、

たしかに 当分は、
「死なない」
ようには
なるだろうけど…





それって 実は、

『生きてるわけでもない』
んじゃないの?

って 事にね。






そして ネック は、

自分自身の心
確認するように、


静かに クッキリと、
こう 結論づけました。





「生きる」っていうのは、

『誰かとか、世の中に、
自分の考えで 何かをする』


って事なんだよ。





だから、どんなに
長い寿命が あっても、

『誰にも 何にも、
かかわれない』

ってのは、

生きてるとは 言えない
んじゃないの…? って、

あたしは
そう気付いたの。






ここまで話した
ネック は、

石のように固まったままの
ふき を 見上げながら、

  


あらためて
こう続けました。





だから、
あたしは ふき に、

『生きる意味』
ってやつを 教えてやるの。


あたしが この3年間で
学んだこと
を、

絶対 こいつに
「教育」してやるよ?






その後に
もし ふき が、

「生きてみたい」って
思ってくれる
ように
なったら…





短かった
あたしの一生にも、


『生きてきた意味』
ってのが
あったことになる
んじゃ
ないのかなぁ?






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