神さま は、 静かに ネック を 見つめるだけで、 もう 何も言いませんでした。 でも、ネック の 残り少ない寿命を、 少しでも ムダにしないために、 すぐさま 神通力で、 「ふき が 絶望した経緯」や 「ふき の 過去」を 探りはじめました。 その結果、 『意外にも ふき は、 「生きる意味の正体」に あと1歩まで迫りながら、 それを やや誤解して しまったため、 絶望し 自殺を決意したこと』… そして、 『ふき が 絶望した瞬間を、 たまたま目撃した トンビがいた事』が 分かったのでした。 | |
このトンビは、 お主が ふき と語らう上での、 『知識面でのサポート』 として、 わしが「弟子」とともに 人間社会についての 基礎教育をした上で、 後ほど、ふき の 家に 派遣させるとしよう。 | |
| |
まったく無関係な 動物じゃと、 わしの神通力も 効きが悪いのじゃが… | |
| |
ふき の 人生にとって これだけ直接的な場面に 出くわしている動物なら、 おそらく、 神通力の効きも 申し分なかろう。 このトンビの 『知識の成長力』は、 かなり 期待できると思うぞ? | |
| |
ありがたいね、 じいさん。 あたしも、 「理屈っぽい説明」を するのは苦手だから、 難しいアレコレは、 そのトンビに 丸投げ させてもらうよ。 | |
ネック は、 とりあえず自分の 『3つ目の願い』が 受理されたことに ホッとしつつ… 思い出したように、 こんな質問をしたのでした。 |