■ ネックの望んだ、
最後の願い 2(7/10)

『生きる意味の「正体」 教えてやるにゃー』





あと、弟子って
『かみね』のことだよね?


あんなのに、
「トンビの教育」が
つとまるのかなぁ?

生まれたばっか
なんでしょ、あの子。





茶化す ネック に、

神さま は「いやいや…」と
マジメな顔で
首を振りました。





見た目は
ちと 頼りないが、

なかなか どうして、
あなどれん子じゃぞ?

あの、かみね は。





わしみたいな
どこにでもいる
普通の「神さま」とは、

比べ物にならん
『ケタ違いの 成長スピード』
を持っておる。





「今回の事件」を機に、

さまざまな事実や知識を
さらに幅広く吸収
する
ことじゃろう…


その 成長 によっては、

あるいは…





「あるいは」… 何よ?

じいさん





怪訝(けげん)な顔になった
ネック に、

神さまは、あわてて、
またも「いやいや…」と
首を振りました。






そして、
あらためて作業に戻り、

今まで 自分が生きてきた中でも
最大といえるほどに
「神通力」を発揮して、

『ネックの 3つ目の願い』
をかなえるための準備

明け暮れるのでした。






止まった時間の中で、

どれほどの時間が
すぎた(?)頃でしょう…



ようやく ようやく、

一応の準備が整った
ようです。


  






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