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あと、弟子って 『かみね』のことだよね? あんなのに、 「トンビの教育」が つとまるのかなぁ? 生まれたばっか なんでしょ、あの子。 | |
茶化す ネック に、 神さま は「いやいや…」と マジメな顔で 首を振りました。 | |
見た目は ちと 頼りないが、 なかなか どうして、 あなどれん子じゃぞ? あの、かみね は。 | |
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わしみたいな どこにでもいる 普通の「神さま」とは、 比べ物にならん 『ケタ違いの 成長スピード』 を持っておる。 | |
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「今回の事件」を機に、 さまざまな事実や知識を さらに幅広く吸収する ことじゃろう… その 成長 によっては、 あるいは… | |
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「あるいは」… 何よ? じいさん。 | |
怪訝(けげん)な顔になった ネック に、 神さまは、あわてて、 またも「いやいや…」と 首を振りました。 そして、 あらためて作業に戻り、 今まで 自分が生きてきた中でも 最大といえるほどに 「神通力」を発揮して、 『ネックの 3つ目の願い』 をかなえるための準備 に 明け暮れるのでした。 止まった時間の中で、 どれほどの時間が すぎた(?)頃でしょう… ようやく ようやく、 一応の準備が整った ようです。 |