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ありがとうね、 じいさん。 あとは あたしが、 うまく やっとくよ。 | |
うなずいて、 ネック から離れようとした 神さま でしたが、 急に、 | |
おっと! そうじゃ そうじゃ… | |
と 叫ぶと、 大あわてで もう1つ、 ネック の 「3つ目の願い」のための 下準備 をほどこしました。 | |
今 この瞬間から お主の言葉は、 人間である ふき にも 届くようになった でな? | |
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言葉が通じんでは、 「教育」も何もない… わしとした事が、 えらい見落としを するところじゃったわい。 | |
そう言って 苦笑する 神さま を見上げながら、 ネック は あらためて 自分の中に、 驚き と しあわせな気持ち が 湧いてくるのを 感じました。 『人間である ふき に、 自分の言葉が届く』… こんな 不幸な再会 から、 まさか こんな しあわせな偶然 が 生まれるとは… |