■ 再び、ここから始める ふき(3/4)
『自分の命だからこそ、自分が本心から
「やりたい」と思うことに使う』






あの公園に
置いていかれて
独りぼっちだった
あたしに、

あんたが
何度も会いに来て、

ちょっとした ご飯や
オヤツをくれたよね。

あれ、本っ当に
うれしかった
んだよ?





考えてみると
あたしの命は、

あんたに もらったような
もんなんだよね。



あたしだって、
あの頃は…






言いかけて
ネック は、

「いやまあ、そんな事より」

と、前足を左右に
ペペペ と振りました。





それよか、ふき

あたしらとの
話を通じて、

『本当の 生きる意味』
ってやつに 辿りついて…





「自殺」なんかじゃない、

『あんたが 本当に心から
自分の命をかけたい、
未来の選択肢』
ってのを

なんとか 絶対
見つけてよね。





できれば、

あたしが
生きてる間にさ。





そう言って ネック
ニヤリ顔になり、

座っている ふき の 脇を
前足で ポスポスと
つつきました。




そんな ネック
見おろしながら、

半泣きの ふき
言葉もなく、

小さく 何度も 何度も、


何度も
うなずいたのでした。



  

  






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