■ それぞれの思いの底に
あったもの 1(6/9)

『本質が見えるからこそ 生まれる苦悩』





で、で、で、でも…

やっぱり まだ
納得いきません。




かみね
食い下がりました。





だって だって、

おかしいじゃ
ないですか??


世界中の
天文学者さんたち

だって、

『この宇宙が いつか
必ず 終わってしまう』

ことを 知っている
はずです。





どうして
その人間さんたちは、

ふきさん のように
深い絶望
おちいらないのですか?





かみね の 言う通りです。





子供であった ふき ですら、
本で読める(知れる)

ような知識を、

その 本職の人々が
知らないはずが
ありません。





ふき と 同様に、

自分たちの宇宙の
未来に絶望して、

その命を捨ててしまう
天文学者

多発しないのは、

まったく
納得のいかない話では
ないでしょうか?






それに…

それにです。




かみね の 疑問は
続きます。





「宗教家」「哲学者」
人間さんたちだって、

『宇宙が いつか終わる』
ことを考えれば、


自分たちの
語っている事柄が、

「いつか 役に立たなく
なってしまう日が来る」

ことに 気がついて…





やっぱり、
自分のお仕事が
無意味に思えたり、


未来に絶望して
「自殺」してしまったり

するのでは
ないでしょうか…?






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