■ それぞれの思いの底に
あったもの 1(8/9)

『本質が見えるからこそ 生まれる苦悩』





「宗教 や 哲学 は、
自分は あまり興味ないよ」

と 考えている
天文学者さんもいれば…

「天文学や物理方面は
よく分からないなぁ」

と おっしゃる
お坊さんや 神父さんだって、

普通に たくさん
いらっしゃるはずです。





なぜなら それは、

「彼らが業務をこなす」上では、

『特に 必須な知識ではない』

からです。






ミューラー の 言葉に、

一瞬 ものすごい
ショック
を受けた
ふき でしたが…






ふと 自分の身の回り…

『ゲーム制作』
置き換えてみると、

そうした考えが
特殊でも何でもない

ことに気がつきます。




ゲームに詳しくない
「プログラマー」
でも、

高い技術で、
望まれるゲームシステムを
形にできる人は
たくさんいます。


普段は ゲームなど
ほとんどプレイしない
「作曲者」や「グラフィッカー」
も、

昨今のゲーム業界では
少しも珍しくなくなりました。




なぜなら 彼らは
『スペシャリスト』
(専門家)
だからです。



自分の かかわる
分野において、

求められるスキルを
きちんと発揮することが
重要
なわけで、

ゲームに関する
幅広い知識を持つ
『マニア』である必要は、
ありません








ですから、

天文学者さんたちの
多くは、

「将来、宇宙が終わる」ことを
常識として知っていて
も、

それが
『今の自分の人生』にまで
密接に関係している
重大事
だという事実を、

深く理解できていない
可能性が高いですし…





一方で

宗教家さん・哲学者さん
たちの多くも、

「将来、宇宙が終わる」
という事実を
そもそも知らない
か…




ちょっとは
聞いたことは あっても、

『われわれ生物の
生存目的 自体を
無意味にするほど、


絶望的で 確定した未来』
であることを

理解できていない のでは
ないでしょうか?






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