■ それぞれの思いの底に
あったもの 1(9/9)

『本質が見えるからこそ 生まれる苦悩』





ですから
そんな彼らは、

若い頃の ふきくん同様、

『絶望』に至ることも
ありません。





(自分の専門以外の)
『知識が 少ない』

からです。







なるほどね…

だから 逆に
「今の ふきは、

『絶望』まで
行っちゃうんだ…





ネック が、

深く納得して
うなずきました。





その通りです。

ふきくん が
「ゲームアイディア」を
生み出すために と、

幅広く 勉強 した結果…





子供の頃から大好きだった
『天文学』の知識に、

宗教や哲学・心理学といった
『人の あり方』
知識が加わり、

「将来的な破局」
理解できるまでに、

知識が増えて『複合』
してしまった…






本当に不思議な
偶然の重なり の結果、

ふきくん は
至ってしまったのです。






『閉鎖され、いつか必ず
無に帰(き)してしまう
この宇宙』
の中に住む以上、

すべての生物は、
実は 最初から

『「生きること」(生存本能)
を 否定されている』


という 事実 に…




    






[章の 目次 に戻る]