| 
サイト『生きる意味の「正体」教えてやるにゃー』→
 第11章『人間は、地球最後の「はかない希望」』→ 『霊・あの世・生まれ変わり』の 正体  | 
| 
 | |
![]()  | 
  | 
| 
 うつむきがちだった ふきたちが、 キョトンとした顔を上げて ネック を 見つめました。      
 | |
![]()  | 
  | 
| 
 | |
![]()  | 
  | 
| 
 「同じ病気」という部分は 分かりますが、 『死んだ後、 同じようなものになれる』 とは、 どういう意味でしょう?  | |
![]()  | 
  | 
| 
 その言葉に、 今度は ネック が キョトン顔を ふき に 向けました。  | |
![]()  | 
  | 
| 
 ネック に 鼻で笑われた ふき は、 うろたえつつも 久しぶりに ちょっと カチン と来て、  | |
![]()  | 
  | 
| 
 と、反論しようと したところ、 「まあまあ」と、 これも 久しぶりに ミューラー に ほほえみながら 制止されました。  
 | |
![]()  | 
  | 
| 
 | |
![]()  | 
  | 
| 
 | |
![]()  | 
  | 
    
 | 
| 
 その話なら ふき も 少しは聞いたことがあります。  
『前世』(ぜんせ) 『来世』(らいせ) などという言葉も、 今 生きている自分から 見たときの、 「生まれ変わる前のとき」と 「次回 生まれ変わるとき」を あらわす言葉です。  | |
![]()  | 
  | 
| 
 かみね の 問いに、 ふき も、 「言われてみれば たしかに…」 と 考え込んでしまいました。  
ところが ミューラー は、 ちょっと ほほえんで 事もなげに こう答えました。  | |
![]()  | 
  | 
| 
 | |
![]()  | 
  | 
| 
 あっ!     
言われてみれば その通りです。 『無いものを表現するための、 「無」という言葉』が あるからといって、 『だから、無は存在する』 としてしまっては 大矛盾です。 存在しないからこそ、 「無」なのですから… 『言葉がある』と 『実在する』は、 必ずしも イコールでは無い のです。  
 | |
![]()  | 
  | 
| 
 これも ふき は、 以前に聞いたことがあります。 「なるほどなぁ」と納得して、 ちょっと「霊の世界」を 信じそうになったり もしたのです。  
ところが ミューラー は、 そんな ふき の 心を 見透かしたように、 ほほえみました。  | |
![]()  | 
  | 
    
 | 
| 
 『あくまの しょうめい』? 『きべん』??     
首をかしげる ふき たちに、 ミューラー は、 こう 続けました。  | |
![]()  | 
  | 
| 
 | |
![]()  | 
  | 
| 
 ああっ!      
これは 盲点 でした。 「A でなければ、B である」 「B でなければ、A である」 といったふうに 「2パターン」で 考えてしまいがちですが… 場合によっては 『Aでも Bでもない』 (AもBも 証明できない) という 「第3のパターン」も あるのです。  
「存在を 証明できない」 からといって、 『必ずしも それが、 イコール「存在する」 になるとは 限らない』 わけですね。     
(ちなみに「悪魔の証明」は、 『未知証明』『未知論証』などとも呼ばれます)  | |
![]()  | 
  | 
| 
 | |
![]()  | 
  | 
| 
 | |
![]()  | 
  | 
| 
 たしかに… 「○○を見た」と 周りに主張することで 自分に何らかの 『得』が発生する人 なら、 多少 ウソを交えてでも 『自分は ○○を見た! 本当に たしかに見た!』 と 主張し続けた としても、 なにも不思議はありません。  
以前に 皆で 『損得』や『善悪』について 深く話した経験 を持つ ふき には、 その事が バカバカしいほど クッキリと 理解できる のです。    
 | 
| 
 | |
![]()  | 
  | 
| 
 | |
![]()  | 
  | 
| 
 ミューラー は、 そう言って 苦笑し、      
さらに、 こう 続けました。  | |
![]()  | 
  | 
| 
 | |
![]()  | 
  | 
| 
 話を聞きながら ふき は、 学生時代の級友 や、 自分の会社の同僚 の中に たまに いた、 『自分、(霊が)見えちゃう 人なんですよ〜』などと、 口走っていた人たち のことを 思い返していました。  
彼ら彼女らが、 ちょっと自慢げ に 語っていた 『霊能力』なるものが、 実は、 「自分を立派に見せたいが ためのウソ」であったり、 「深刻な病気の 症状の1つ」 だったのでは…? と 思うと、 少しの 腹立ち と、 なんともいえない 同情 が わかずにおれないのでした…  
 | |
![]()  | 
  | 
| 
 ミューラー が 腕組みをして、 しみじみと こう言いました。  | |
![]()  | 
  | 
| 
 は ??     
キョトンとしている ふき と かみね に、 ミューラーは こう 続けました。  
 |