■『 感謝されたい症候群 』(6/14)





その通りです、
ネックさん。

今まで話したように、

「仕事」そのものには
それぞれにキチンとした
「ニーズ」 がある

わけですから、

そのニーズに
適切に応えれば、

「感謝」 は 自然と得られる

ものなのです。




ですが、

その仕事を
いいかげん に…

あるいは、
本人の能力が不十分なまま
こなしたとしたら、

どうなって
しまうでしょう?




中途半端な商品や作品
つかまされれば、

それを買った
ユーザーさんたちは、

感謝どころか
「不快感」を抱くでしょうし…


不勉強な お医者さん
かかってしまえば、

ときに 「命にかかわる被害」
を受けることも ありえます。




人々に選ばれた
政治家さんや、

人々の生活に
直結する仕事についている
公務員さんたちが、

型に はまりきった、
長期的視野も何もない、

その場しのぎの仕事ぶりで
税金を浪費した
としたら、

怒らない人が
いるでしょうか?




「感謝されない類の仕事」
というものは、
基本的に存在しません。



しかし…




『 本人の実力不足
などを原因とした、

感謝されるに値しない
仕事の 「出来」 』

というものは、

実は この世の中には、
いくらでも存在するのです。





ミューラー
解説が終わると、

ふき は 少し
うつむきながら、

何度も静かに
うなずいたのでした。








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