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その他 いろいろ→ 『感謝』って 何だろう? |
ちなみに、 生物にとっての 一番の「しあわせ」は、 『 自分自身と、 自分の子孫(DNA)の 生存確率が、向上すること 』 ですが… その本質に 立ち返って考えると、 他者から 最も 「感謝」される行為 とは、 『 他者や、 他者の子孫(DNA)の 生存確率を、 向上させる行為 』 と 言えるかもしれません。 ![]() そう 気付いてみると、 「今、当たり前のように 世の中に存在しているもの」 の 中にも、 それがある事によって、 多くの人々や 動植物などの 生存確率を向上させている、 『「感謝」を忘れるべきでは ないもの 』も… この世界には、 まだまだ たくさん 存在するように、 ふき には 思えてくるのでした。 ![]() ふき が そんな思いつきを ミューラー に 話してみたところ、 トンビ紳士は、 とても うれしそうな顔で、 急に こんなことを 話しはじめました。 | |
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実は、ふきくん。 私、今回の話をしながら、 『 とても おもしろい 偶然だなぁ 』と、 ずっと 思っていたのです。 |
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ふきくん は、 『 歴史を変えた発明 』 『 歴史を前進させた発明 』 というものを ご存知でしょうか? |
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「 面白い偶然 」…? 「 歴史を変えた発明 」…? …ですか?? |
首をかしげる ふき に、 ミューラー が うれしそうに うなずきました。 | |
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はい。 たとえば、 今でこそ当たり前のように 使われている 『 筆記用具 』 ですが… 当然ながら昔は、 こうした物は 存在しませんでした。 |
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そのため、 当時の人間さんたちに どんなに 素晴らしい知識 があっても、 それを 伝えたり 残すための手段は、 あくまで『 口述 』や 『 記憶頼り 』で… |
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伝わる範囲も 限られていましたし、 「伝言ゲーム」のように 途中から『勘違い』が 混ざったりもしていた と思うのです。 |
そういえば ふき も、 ゲームアイディアを メモするための 小さな筆記用具 を、 いつも ポケットの中に 入れています。 ![]() これが無いと、 すごく良いヒラメキ が あったときも、 しばらくすると その細部を忘れてしまい… 『たしか あの時に、 なにかバッチリな 「ゲームアイディア」が 浮かんだはずなのに… ああ、 メモさえしておけば…』 ![]() …と、深く後悔 することが、 たびたび あったためです。 |
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しかし 人間さんたちは、 その長い歴史の中で、 『 筆記用具 』という 偉大な発明 を 手に入れられました。 |
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それによって 人間さんたちは 『お互いの知識を 「記憶」ではなく 『記録』として 長期にわたって共有』 できるようになり、 『伝達時の誤差も、 大きく減らせる』 ようにもなりました。 |
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それが、今のような 高度な文明 を 築くうえでの、 大きな足掛かりの 1つ と なったのでは ないでしょうか? |
かみね も、 スマホ(みたいなもの)を やさしくなでながら 言いました。 | |
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『コンピュータ』や 『インターネット』も、 「人間さんたちの歴史を 見違えるほど大きく 前進させた発明」 の 1つですよね。 |
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今では、 この世界に生きる 多くの人間さんたちが、 「パソコン」や「スマホ」 といった端末を通じて、 まるで、 『インターネット』という 巨大な知識体の 細胞1つ1つ のようになって… |
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日々、 『 お互いの 膨大な知識を 共有したり、積み上げたり しつづけている 』 のですから… |
言われてみれば、 現在 20代の ふき が 生まれる少し前までは、 一般の人々にとっての 「コンピュータ」「マイコン」 という物は、 一部の金持ちや、 マニアックな人々の道楽 のような存在 だったそうです。 現在のように、 『 コンピュータの無い世の中を 想像するなんてムリ 』 と 言われるほどに、 誰もが気軽に パソコンやスマホを使って、 自在に情報をやり取り するような時代 が 来ることを、 あの当時、 はたして、何人の人間が 予想できたことでしょう?? ![]() | |
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あたしは、 「これ」を作ったやつを 褒めてやりたいね… |
考えこむ ふき の そばで、 ネック が、 愛用の『陶器の ごはん皿』を、 前足で なでました。 | |
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前に あたしを飼ってくれてた 人間の おじいさん の 家にいたころは 当たり前 みたく 使ってたけど… |
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ノラになって、 地面に落ちてるものを そのまま食べるように なってみると 『「お皿」って 便利だったんだなぁ…』 て ビックリしたよ。 |
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あの公園の近所の人間が、 あたしの ご飯を 「皿」に入れて持ってくる ようになったときは、 『 食べ物が汚れない 』 ってことに、 あらためて、 すんごく感動した のを 憶えてるなぁ… |
ネック が そう言いながら、 爪の先で「ごはん皿」を 軽くはじくと、 チィン という 陶器の涼しい音色が、 ふきたちのいるリビングに さわやかに広がりました。 ![]() ![]() ![]() そんな陶器の響きが 静まる頃… ミューラー が、 少し寂しそうな顔で、 こんな話を はじめたのです。 ![]() |