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『感謝』って 何だろう?


■『感謝』って 何だろう?
(8/8)


『伝えるべき人に 伝えたい、
この感謝の気持ち…』





ただ…

「コンピュータ」
「インターネット」
まだしも、

『筆記用具』『食器』は、
「太古」からある
偉大な発明だけに、

最初に作った人も
不明
です。




われわれが
『 感謝 』を 伝えたい、

その 偉大な先人の名前が
分からない
というのは…


考えてみれば、
とても 寂しいこと
ですよね…





ミューラー の 言葉に、
ふき も しんみりと
うなずきました。



「ありがとう」を
伝えるべき相手が 分からない

というのが、

こんなにも 寂しい気持ち
わかせるものなのか…
というのは、

ふき に とっても
本当に意外な「発見」でした。





そんな ふき に、
ミューラー が こう続けました。




ところで、ふきくん。

私が先ほど お話しした
『 おもしろい偶然 』
の 件なのですが…




実は、まさに この、
『 発明者が 誰か分からない、
偉大な発明の1つ 』

についての事だったのです。


そう、つまり…
『 車輪 』ですね。




…え!?

『 車輪 』??




 


【下へ 続きます】



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そういえば、

以前にテレビか何かで
聞いたことがあります。



紀元前 3000〜4000年頃
発明された『車輪』は、

それまでの、
「運搬による労力の負担」を
大幅に軽減
させ…


その後の文明を
大きく前進させた、
『偉大な発明の1つ』
である


という話を…







『 誰もが 感謝すべき、
歴史的な発明品 』

「同じ あだ名」
お持ちの ご友人が、

ふきくんと
『 感謝 』について
話し合った…




「偶然」といえば
それまでですが、

私は なんだか、
とても不思議で うれしい気持ち
に なったのです。





かみね が、
ホッと ためいきを
つきました。




不思議で…

すてきな偶然ですね。




いやいや、ミューラー

それは さすがに、
「こじつけ」でしょ。




そんなふうに
茶化す ネック も、

この 偶然の一致
まんざらでもないようで、


「車輪かぁ… ふーん…」
と、何度も口の中で
小さく くりかえしています。







この一件についても、
ぜひ 車輪くんに伝えて…


と 思った ふき でしたが、


はてさて、こんな
「 出来すぎた偶然 」

話したところで、
彼に信じて
もらえるだろうか…??





  






「感謝されたい!」という
欲求が強くなりすぎて、

それが『主目的化』
してしまい、

誰かに 踊らされたり、

自覚なく 誰かに
迷惑をかけてしまう状態…



私は これを、
『 感謝されたい症候群 』
と 呼んでいます。





ちなみに、
「感謝を得ること」自体は、
実は とても簡単です。

『何かが不足している相手に、
その「不足しているもの」を
与えてやりさえすれば』


相手は簡単に
感謝してくれる

のですから…





でも、そんなものは、
『親切』でも『善行』でも
ありません。



「それを与えることが
相手にとって
本当に良いことなのか?」

ということまで
キチンと考えた上での言動こそが、

たとえ相手に
感謝されなかった

としても、

『 本物の意味で 相手を思いやった、
価値のある行為 』

ではないでしょうか?






【捕捉】


今回の 物語は、

自分が 2018年7月に行った
「クラウドファンディング」リターン
(支援してくださった方への お礼)
として制作したものになります。


『車輪』というハンドルネームも、
その支援者さんが 今まで実際に
使用されていたものであり、

決して、今回の物語の結末に合わせて、
都合よく改変したものでは無い
ことを
ここに明記したく思います。

( いえ 本当に。 信じて〜(笑))




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