★ 僕は どうして、この公園に…?(2/3)
(記憶をなくした会社員「ふき」登場)





そんな、

人の行き来も
ほとんどなくなった、
夕方の公園の片すみで、

ベンチに座りこんでいた、
この青年…



名前を、
『 ふき 』と言います。




ふき は、

ボンヤリとした
頭のまま、

まだ少し明るさの残る
静かな夕方の空

見上げました。







自分は、
こんな所で なにを
しているんだろう…?


ベンチに座って、
居眠りでも
していたのだろうか…?



なにか、
『とても 大事な用事』
があって
この公園に来た
ような…


なのに、
それを キレイさっぱり
忘れてしまっている
ような…



そんな、
うっすらとした不安感
に 包まれながら…







…あ。

『オリオン』。





夕空を見上げていた
ふき は、

南の空に、ナナメに3つ
行儀よく並んだ
星を見つけて、

そんなことを
つぶやきました。




「オリオン座」 は、

夜空で最も明るい部類である
「1等星」を 2つ、

それについで明るい部類の
「2等星」を 5つも持つ、

とても明るく 美しい、
冬の代表的な星座の1つです。










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