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第0章『白猫ネックと 出会った日』→ ふき、白猫を相手に 世の中をグチる |
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なーんで、 オレが作ったわけでもない ゲームの『クレーム』を、 オレが頭 下げなくちゃ ならないんだか… 作った奴が、 自分で責任とれよ。 クズ開発者どもが… |
そんなふうに語りつつも、 ふき は、白猫 の頭の てっぺんあたりを、 指の先で チロチロと なでました。 白猫 のほうも、 まんざらでもないようで、 おだやかに 目を細めています。 ![]() | |
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つーか、 電話して来る奴らも アレだよなー。 なんで 平日の昼間に うちの会社に 電話して来れんだろうね? 『 糞(くそ)ニート 』 って やつかな? |
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少しはオレらみたいな 「会社員」さま を 見習って、 就職して、仕事して、 社会の役に立て っての。 |
ここで ふき は、 ベンチに座ったまま、 背もたれにベターンと 背中をつけるように のけぞり、 ダルそうに 夕空を見上げました。 | |
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あと、 あれなんだよなぁ。 うちの会社の『上司』も、 頭の古い バカ が 多いから、 働いてて 全然、 ヤリガイが 湧かない んだよ… |
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「お前は 若いから 分かってない」 とか、 「昔は こうだった」 とか 言われても、 こっちとしては 『知るか!!』 て 話なんだよ。 |
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でも、 じゃあ 逆に、 『オレより若い奴ら』… オレんとこの部署の 部下や バイト君たちが 頼りになるか?っていうと、 全然 そんな事もない んだよな… |
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あいつら 全然、 自分で考えて 動こうとしない んだよ。 『指示待ち人間』 ってやつ? 恥ずかしくないのかねぇ。 |
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上からと 下からの 「低能サンドイッチ」で、 こちとら 日々、 神経 すり減りっぱなし だよ… |
イライラしてきた ふき は、 いつのまにか 白猫 を なでる指先にも 力が入りすぎてしまって いたようです。 『に゛ゃっ!』 ![]() と 不機嫌な声をあげて こちらをにらんだ 白猫 を、 ふき は あわてて、 丁寧に なでなおす のでした。 ![]() ![]() |