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第1章『オレって しあわせ!』→ オレって しあわせ!!! |
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悪いけどさ、ふき … あたしには、あんたが この人たちに比べて 「ズバ抜けて幸福」とは、 ちょっと 思えない んですけど? |
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目クソが 鼻クソを 笑ってるみたくて、 イタいよ? あんた。 |
![]() ズラリと並べたはずの 自分の「しあわせ」を、 1つも肯定して もらえなかったどころか、 鼻で笑っていた連中 と、 自分自身とを 『目クソ 鼻クソ』と 評された ふき は、 怒り と ショック で サー…ッ と 顔の血の気が うせていくのを 感じました。 ![]() でも ネック は、 そんな ふき の様子に お構いなしに、 この家に来て以来、 もう何度 口にしてきたか 分からない 決めゼリフ を、 今日も また、 容赦なく ガツン! と 食らわせたのでした。 | |
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やっぱ、 あんた ダメだわ。 クズは このまま生きてても どうせ 資源のムダにしか ならないんだから、 今すぐ 死になさいよ バカ!! |
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そう言うと ネック は、 ソファーの上に 寝そべったまま コロンと体を反対にして、 ふき に 背を向け、 毛づくろい を 再開させるのでした。 | |
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あんたは せいぜい、 そうやって、 いつもどおり、 「自慢にもなってない くだらない自慢話」 でも 続けてなさいよ。 |
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あたし、忙しいの。 キレイでいる のって、 けっこう 苦労 多いんだかんね? |
![]() 呆然とする ふきを尻目に、 ソファの上の 白猫 は、 耳の後ろのムダ毛を 排除するために、 後ろ足を 器用にまげて、 ババババッと すばやく 後頭部を ブラッシング しました。 ネック の 白く細い 抜け毛たちが、 宙に キラキラと やわらかく舞い上がります… ![]() それを見つめる ふき の顔面が、 先ほどにも増して 青ーくなっていきました。 ![]() ソファについた抜け毛を 掃除するのって、 本っ当に 大変 なのです… |