サイト『生きる意味の「正体」教えてやるにゃー』
第1章『オレって しあわせ!』
オレって しあわせ!!!


■ オレって、しあわせ!!!
(5/5)


『目クソが 鼻クソを
笑ってるようなバカは、
今すぐ 死になさいよ』





悪いけどさ、ふき


あたしには、あんたが
この人たちに比べて
「ズバ抜けて幸福」
とは、
ちょっと 思えない
んですけど?




目クソが 鼻クソを
笑ってる
みたくて、

イタいよ? あんた。



…な!?




ズラリと並べたはずの
自分の「しあわせ」を、
1つも肯定して
もらえなかったどころか、

鼻で笑っていた連中 と、
自分自身とを
『目クソ 鼻クソ』
評された ふき は、


怒り と ショック
サーッ… と 顔の血の気が
うせていくのを感じました。






でも ネック は、
そんな ふき の様子に
お構いなしに、


この家に来て以来、
もう何度 口にしてきたか
分からない 決めゼリフ
を、
今日も また、

容赦なく ガツン!
食らわせたのでした。




やっぱ、
あんた ダメだわ。

クズは このまま生きてても
「資源のムダ使い」にしか
ならないんだから、


今すぐ 死になさいよ
バカ!!





そう言うと ネック は、

ソファーの上に
寝そべったまま
コロンと体を反対にして、
ふき に 背を向け、

毛づくろい
再開するのでした。




あんたは せいぜい、
そうやって、
いつもどおり、

「自慢にもなってない
くだらない自慢話」

でも 続けてなさいよ。




あたし、忙しいの。


キレイでいる のって、
けっこう
苦労 多いんだかんね?









呆然とする ふきを 尻目に、

ソファの上の 白猫 は、
耳の後ろのムダ毛を
排除するために、

後ろ足を 器用にまげて、

ババババッと すばやく
後頭部を ブラッシング
しました。



ネック の 白く細い
抜け毛たちが、

宙に キラキラと
やわらかく舞い上がります…







それを見つめる
ふき の顔面が、

先ほどにも増して
青ーくなっていきました。





ソファについた猫の抜け毛を
掃除するのって、

本っ当に 大変 なのです…






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