サイト『生きる意味の「正体」教えてやるにゃー』
第1章『オレって しあわせ!』
ふきの思い出話 『戸郷さんの言葉』


■ ふきの思い出話
『戸郷さんの言葉』(3/5)


『過ぎたるは、
なお及ばざるが如し』





なぜなら このバグは、

『ジョーガ島の戦士の能力数値』
さえ 直してやれば、
全て解決
する…




つまり、
発端は 単なる「数値バグ」
であって、

「リセット」は その延焼
に すぎないんだ。





「延焼」
というと??




意味が よく分からない
という顔の ふき に、

戸郷さんは 続けます。




数値が おかしいまま
ゲームを続ければ、


それは たしかに、
「色々な障害」
出てきてしまうだろう…

やがては『リセット』にも
至るかもしれない…




でも それは、
ボヤが起こっているのに
そのまま放置
したから、

「結果的に」大火災に
なってしまった
ようなもので…




「ボヤが出た時点で 消火」
してやれば、

その後の問題も
発生しなくなる
んだよ。





たしかに その通りです。





戸郷さんの言葉を借りれば、

ふき「数値異常」という
『幹(みき)』さえ
報告すれば済む
はずのところを、

そこから生える『枝葉』
不必要に 追いかけ続けて
しまっていた


という所でしょうか。




つまり、
このバグレポートの場合は、

単に『ジョーガ島で仲間になる
戦士の能力数値が、
最初から おかしくなっている』


とだけ指摘すれば
OKだったわけだね。




ふきくんに 悪気は
無かったと思うんだけど…

ただの「数値バグ」
「リセットバグ」にまで
拡大して報告
されたら、

開発チームの人たちも
気分が良くなかったんじゃ
ないかな?




ガムシャラに
頑張っていた
つもりの
自分の行動が、

実は 空回り したり、

かえって 開発に
迷惑をかけていた
事実に、

ふき大きなショック
受けつつも…




たしかに
ここしばらくの自分は、

「インパクトの強いバグ」
「重要度の高いバグ」探しに
気持ちが行きすぎていた

ようにも 思えるのでした。



会社に慣れつつあった
ふき の 中で、

『もっと周りの人々に
認めてもらいたい!』

という気持ちが

強くなりすぎていた
のかもしれません。






そして実は 少し前から、

開発チームに こうした
『余計な枝葉のついた
バグレポート』

送られてくる事について、


ふき という子の教育を
もっとシッカリやってくれ!』

という批判が、

戸郷さんのほうにも
たびたび されていたのです…





【下へ 続きます】



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