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第1章『オレって しあわせ!』→ ふきの思い出話 『戸郷さんの言葉』 |
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なぜなら このバグは、 『ジョーガ島の戦士の能力数値』 さえ 直してやれば、 全て解決 する… |
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つまり、 発端は 単なる「数値バグ」 であって、 「リセット」は その延焼 に すぎないんだ。 |
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「延焼」… というと?? |
意味が よく分からない という顔の ふき に、 戸郷さんは 続けます。 | |
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数値が おかしいまま ゲームを続ければ、 それは たしかに、 「色々な障害」が 出てきてしまうだろう… やがては『リセット』にも 至るかもしれない。 |
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でも それは、 「ボヤが起こっているのに そのまま放置」したから、 大火災に なってしまった ようなもので… |
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「ボヤが出た時点で 消火してやれば」 その後の問題も 発生しなくなる んだよ。 |
たしかに その通りです。 ![]() 戸郷さんの言葉を借りれば、 ふき は「数値異常」という 「幹」(みき)さえ 報告すれば済む はずのところを、 そこから生える『枝葉』を 不必要に 追いかけ続けて しまっていた… という所でしょうか。 | |
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つまり、 このバグレポートの場合は、 単に『ジョーガ島で仲間になる 戦士の能力数値が、 最初から おかしくなっている』 とだけ指摘すれば OKだったわけだね。 |
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ふきくんに 悪気は 無かったと思うんだけど… ただの「数値バグ」を 「リセットバグ」にまで 拡大して報告 されたら、 開発チームの人たちも 気分が良くなかったんじゃ ないかな? |
ガムシャラに 頑張っていた つもりの 自分の行動が、 実は 空回り したり、 かえって 開発に 迷惑をかけていた 事実に、 ふき は 大きなショックを 受けつつも… ![]() たしかに ここしばらくの自分は、 「インパクトの強いバグ」 「重要度の高いバグ」探しに 気持ちが行きすぎていた ようにも 思えるのでした。 会社に慣れつつあった ふき の 中で、 『もっと周りの人々に 認めてもらいたい!』 という気持ちが 強くなりすぎていた のかもしれません。 ![]() そして実は 少し前から、 開発チームに こうした 『余計な枝葉のついた バグレポート』が 送られてくる事について、 『ふき という子の教育を もっとシッカリやってくれ!』 という批判が、 戸郷さんのほうにも たびたび されていたのです… ![]() |