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第2章『それって、しあわせ?』→ 南方からの客人 |
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奥から 玄関に出てきたのは、 言うまでもなく、 白いメス猫「ネックさん」… | |
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トンビの紳士が、 そんなことを言って ニッコリほほえんだので、 ふき は ムキになって まくしたてました。 | |
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突如 絶叫して、 玄関に うずくまって しまった ふき … その足元で ネック が、 自分のことを 軽くあつかう 発言 をした ふき の、 その「弁慶の泣き所」に 一閃した 自分のツメ を、 静かに しまっています。 そして、 トンビの紳士に ほほえみながら、 その、白く ほっそりした前足 を 優雅に差し出すのでした。 | |
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トンビの紳士は、 ネックの 言葉を受け、 それまでの にこやか なほほえみを さらに パッと輝かせました。 | |
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そう言うと ミューラー は、 ネック の 前足と、 ふき の 手に、 自分の羽根を 「握手」するように 重ねました。 | |
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