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第2章『それって、しあわせ?』→ 頭脳明晰トンビ「ミューラー」 |
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なんと! そうでしたか。 すでに ふきくんと ネックさんの 「お話し合い」は、 始まっておいで だったのですね? |
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私のような 鳥ふぜいが おこがましいと 思われるでしょうが… 遅ればせながら 私も、 その お仲間に 加えては いただけない でしょうか? |
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もちろん OK よ、 ミューラー? あんたが来るまでは、 あたしも なるべく、 ふき に「説明」はしない ようにしてた のよ。 |
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こっからは シッカリ、 『あたしの フォロー』 すんのよ? |
ネック の 言葉に、 ふき が 凍りつきました。 | |
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そ、そういえば、 さっき ミューラーさんは 『ネックさんの 手伝いに来た』 とか なんとか… |
これから おそらく 展開されるであろう 『ふきの しあわせ』への 反論 において、 この「口うるさい白猫」に、 『頭の良さそうなトンビ』 まで加わったら、 自分は どれだけ 不利になることか… と 思うと、 ふき は 目の前が 暗くなりました。 ![]() ![]() ![]() ただ、 当の トンビ紳士は、 「ネック の フォローのため」 というよりは、 純粋に、 『幸福』についての討論に 混ぜてもらえることが うれしくて たまらない という感じです。 ![]() | |
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( ここは しばらく、 様子を見てみるか… ) |
ふき は、 そんなふうに考えました。 さて、 そんなこんなで、 部屋の真ん中で 輪を作って座り、 お互いの顔を見つめる、 1人と、1匹と、1羽… ![]() ![]() ![]() ふき ご自慢の「幸福」の、 一体どこが、 ネック の お気に 召さなかったのか… 『生きる意味の「正体」』 についての 討論の火ぶたが、 今 あらためて、 切って落とされました! …ただ、 そんな ワクワクドキドキ の 空気の中にあって、 ふき は 頭の片隅で、 なにか釈然としないもの も 感じておりました。 ![]() たしかに、 あの冬の日、ふき は、 「ミューラー に 肉まんを盗られる」 という、 ビックリの事件に 遭遇しましたが… なにか もう1つ。 『とても 重大な事件』 が、起こっていたような 気がするのです。 | |
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気のせいかなぁ… まあ、「思い出せない」 ってことは、 その程度の事件だった って 事なんだろうけど… |
そんな独り言を つぶやきながら、 首をかしげ、 苦笑いをする ふき を、 ネック と ミューラー は、 ただ 、静かに 見つめるのでした… ![]() ![]() |