サイト『生きる意味の「正体」教えてやるにゃー』
第2章『それって、しあわせ?』
『若ければ』、本当に幸せ?


■『若ければ』、
本当に幸せ?(2/2)


『ハズれることもあるのが
「宝くじ」』





そういうことよ? ふき

あんたは さっき、
お年寄りたちをバカに
してたけど…




あの人たちにも
「若い頃」があって、

その当時、あの人らなりに
やるべき事やって、

その結果として、今、
『お年寄り』って呼ばれる
年齢になってるだけのこと

なのよね。




たしかに、
お年寄りって、

「若者」に 比べれば
残りの人生も長くない から、

今後「さらに」成功したり、
実績 残したりとかは 難しい

かもしんないけど…




そもそも、
あの人たちの大半は、

『 すでに 』
大なり小なり成功を…
「結果」を 出してんだかんね?



あんた、
それ ちゃんと 分かってて
言ってんの?





ふき は 何も
言い返しませんが、

その表情を見れば、
「分からずに 言ってた」
のは 明白でした。

  




まあ 「成功」「結果」って
言っても、

大半の人は
宝くじで言えば 一番安い
「100円 か 200円ぐらいの 当り」




世の中 全体から見れば、

『信じられないぐらい
ちっぽけな 成功』

なんだとは 思うよ?




だから、若い人

たとえば ふき なんかは、

『オレは あの人たちみたいな
くすぶった人生じゃ、
終わらないぞ!』


『私は あんなふうには
なりたくないわね』

みたいに感じて、

お年寄りを
あざ笑う んでしょうけど…




あんたたちが 将来、
『あの人らを 超えられる』
って保証
は、

実は どこにも無い
あたしは思うんですけど〜?








ショックを受けた
ふき の 頭の中では、

先ほどの ミューラー の、
『 ハズれる可能性も
あるのが、宝くじ 』

という言葉が、

ゆわんゆわん と
リフレインし続けています。





そんな あんたが、

なんで お年寄りを
バカにできる
わけ?




のぼせ上がんじゃ
ないわよ!


今後 いくらになるかも
分かったもんじゃない
「宝くじ」


『 ただの 紙切れ 』
の 分際で!




  




【下へ 続きます】



【広告】

 



『生物の価値は、
「その生涯で、何を なしたか」
にこそ ある』





「無限の可能性」から、
『ただの 紙切れ』
降格された ふき





なんとも 前途多難な
すべり出し

なってしまいましたが、

彼は ここから今後、
盛り返せるのでしょうか?

はてさて…






ちなみに、
この討論の 本題(幸せ)とは、
直接は 関係ないかもしれませんが、

ミューラー が、
こんな提案も していました。




「若者と お年寄りの 実力」
そのまま比較するのは
難しい
ですが…




たとえば、
「その お年寄りの若かった頃」と、
「今の 若い自分」の実力とを
『同年齢』で 比べれば、


いくらか フェアな比較に
なるかもしれませんね。




もちろん、
時代背景 などによっても
人生は異なってくるので、
「厳密な比較」は
そもそも無理な話

なのですが…

指標ぐらいには なる
ように 思うのです。




  




そして、この1点を、
忘れないでいてほしいのは…

「若いことが 必ずしも、
すばらしいとは 限らない」

のと 同様に、




『年齢の高い者も また、
必ずしも立派とは
かぎらない』

という事実です。




私は「生物の 価値」は、

『その生涯で、
世の中に 何をなし、
何を残したか?』

総決算 によって
計られるべきものだと
思っています。




「産まれてから今までの
人生の長さ」
や、

「そもそもの 寿命の長短」は、

その生物の
「根本的な価値」とは、
全くの無関係
なのだと…

そう考えているのです。




  






『若さ』ってやつは
あくまで「可能性」で、

「価値」そのものじゃない
ってこと…
忘れんじゃないわよ?


あと、
そんなに「若さ」が
素晴らしいってんなら、
赤ん坊の時点で
自殺しなさい
よ。

「若さ=価値」ってことは、
『年齢が上がること=劣化』
に なっちゃうんだからさ。




【下へ 続きます】



【広告】

 





[章の 目次 に戻る]