■ 尊敬の無い「友だち」は、単なる知人 (1/2)





あんたが 先日 言ってた、

『友だちが、人生のしあわせ』

ってのは、

あたしも本当に
その通りだと思うよ、ふき





当然すよ、ネックさん。

友達もいない 一人ぼっちの人生に、
意味なんて存在しません。


友達、100人、1000人、1万人…

多ければ多いほど、
幸せは倍増していくのです!






今日は めずらしく、
しょっぱなから自分の主張に
賛同してくれている ネック に、

ふき は、上機嫌で答えました。






まあ、倍増するかどうかは
知らないけどね…


それよか聞きたいんだけど、

あんたが この前 自慢してた、
アドレス帳 とか SNS に登録されてる
「友だち」 のことだけど…


そん中で、「本物のダチ」 って、
何人ぐらい いんのよ?





ほ、本物の友だち…???







ネックさん の おっしゃっているのは、
『親友』 のことだと思いますよ、ふきくん?


ふきくん は、
今のお知り合いの中で、

相手が本当に困っているとき、
自分が大きな被害をこうむってでも
助けたい方
が いらっしゃいますか…?


あるいは逆に、ふきくん が
大きな不幸に陥ったとき、

大きな被害をこうむってでも
助けてくれそうな人

いらっしゃいませんか…?


それが、『親友』 の見分け方の
1つだと、私は思っています。







そ、そんなこと言われても…


この アドレス帳 とか SNS って、

「仕事で名刺交換しただけの人」 とか、

リアルで会ったことも無い
「ソーシャルゲーム仲間」 だって
混じってるのに…






だーかーらー、


そういう軽いお付き合いの人を
はぶいたら、何人残るか…


それを聞いてんのよ。


あんた、バカ?







ネック に叱られて、

しぶしぶ、「数100件 + 1000件」 もある
アドレス帳 と SNSの友だちリスト を

1つ1つチェックしはじめた
ふき でしたが…





調べていくにしたがって、

その顔が、じょじょに
青ざめていきました…










…で?

結局、マブ(親友) は
何人だったのよ?


つーか、0 だったんでしょ?


上っつらの付き合いしかない人間を、
どんなにアドレス帳に溜めこんだって、
そんなもん無意味
なのよ。

少しは身のホドってものを…







「ほーら ごらん」 とでも言いたげに
憎々しく ほほえみながら
自分を責める ネック に、


まっさおな顔の ふき が、
しぼり出すように返した回答は…







ご… 5人…




5人 !?






ネック が珍しく、
目を丸くして大声を出しました。




その ネック の驚きように、

ふき は、今すぐ この世から
消えてしまいたいほどの
恥ずかしさに襲われました。




自分には、数100人もの友だちが
あふれていたと思っていたのに、

今 あらためて数えてみたところ、

ど〜〜がんばっても、
「5人」 しか、
候補が上がらなかったのです。







そのため ふき は、

この後に ネック から
浴びせられるであろう
あざけりの数々を回避しようと、

半狂乱になって、
その3人について説明し、

「数少ないけど、大切な親友なんだ!」
ということをアピールしまくりました。








すると意外にも、

ネックミューラー も、
真顔で感心して、

こんなことを言い出したのです。








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