サイト『生きる意味の「正体」教えてやるにゃー』
第2章『それって、しあわせ?』
『友達』が いれば、本当に幸せ?


■『友達』が いれば、
本当に幸せ?(2/4)


『「5人の親友」は、
多いか 少ないか』





ネック が 珍しく、
目を丸くして驚いたので、

ふき は、今すぐ この世から
消えてしまいたいほどの
恥ずかしさに襲われました。


 



自分には、
1000と 数100人もの「友だち」が
あふれている

思い込んでいたのに…



『自分や相手の人生の一部を
犠牲にしてでも、切れない間柄』

というハードルを1つ設けた途端、


ど〜〜 がんばっても、
「5人」しか、
候補が上がらなかった
のです。






そのため ふき は、

「この後に ネック から
浴びせられるであろう
あざけりの数々」

回避しようと、

半狂乱になって、
その5人について説明し、

「数少ないけど、
大切な親友なんだ!」

ということを
アピールしまくりました。






すると 意外にも、

ネックミューラー も、
真顔で感心しつつ、
こんなことを言い出したのです。





ふきも 意外と
やるもんだねぇ…

まさか、5人
親友がいたなんて…

ねぇ、ミューラー




ミューラー も、
感慨深く うなずきながら、

しみじみと うれしそうに、
こう答えました。




まったくです、ネックさん。

まさか「5人」もの ご親友を
ふきくん が お持ちだったとは…




今の ふきくん の
ご説明を うかがってみても、

たしかに お相手の方々は
「親友」と 呼ぶにふさわしい条件
そなえていらっしゃるようです!





最初は、
イヤミ を 言われているのかと
思った ふき でしたが、

白猫とトンビが
自分を称えてくる姿は
真剣そのもの。



意外な展開に、
ただただ 2匹を見つめて
ポカン… とするばかりでした。






ただ、
ミューラー の 言葉の中に、
1つ 明確に気になるもの
があったので、

まずは そこを、
たずねてみることにしました。




あ、あの…
ミューラーさん。

今 言った、
「親友と呼ぶに ふさわしい条件」
て、何のことですか??




『尊敬』ですよ、
ふきくん。




「尊敬」





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これは、
どんな 交友関係 でも…

それこそ、
「家族関係」でも通用する
普遍的なものなのですが…




「尊敬を感じる相手」
との お付き合いは、
とても長続きする 本物の交友

なのです。




逆に、
相手の「尊敬できる部分」が
減った・無くなった

と 感じると、

お付き合いというものは、
アッというまに 疎遠
なってしまいがちなのです。





言われてみれば、

先ほど ふき が、ネックたちに、
「5人の親友」について
狂乱ぎみに説明した内容は…



偶然ではありますが、
ふき が、彼らの
どこを尊敬しているか」


「彼らは、ふき の どこを
尊敬してくれているか」

といったものが、ほとんどでした。






先ほどの お話をうかがって、私は、

ふきくん が、
「ご友人の性格や得意分野を
尊敬している」
こと…

一方で ご友人の皆さんも、
ふきくんの 性格や得意分野を
尊敬してくれているらしい」
ことを、

ひしひし と感じました…




それで、確信したのです。

「ああ、これは本物の
交友関係だ…」
と。






人によっては、
出会いの縁などが無くて、

それこそ「1人も そうした相手に
巡り合えない」まま、
一生を終えてしまうケースもある

ものですが…

ふきくんは、すでに それを
『5人』も お持ちです。




これは
かなりの『幸福』
と 称しても、

間違いないのでは
ないでしょうか?





交友の基本は『尊敬』…

ふき は、そんなこと、
考えたこともありませんでした。




でも、言われて
過去の 他人との付き合い
1人1人 振り返ってみると、

思い当るフシが
いくつも出てきます。




また たとえば、
ふきも 若い頃は 反抗期 で、
よく 親に 食ってかかった
ものでしたが…


あれも、

小さなころは 神様のように
立派だと信じていた両親
が、

学生になって
色々なことが分かってくると、
「実は彼らも、普通の ありふれた人間」
だと気づいた
ことで、

自分の中の、
親への「尊敬」が 薄れ、

相対的に 親に 嫌悪感
感じるようになった


と考えると、
納得がいくように思えるのです。

 



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