サイト『生きる意味の「正体」教えてやるにゃー』
第3章『しあわせ の「正体」』
かみね の 旅立ち


■ かみね の 旅立ち(2/2)

『スマホの 神さま』





お前は あまり
好いていないようじゃが…


あの「ネック」という
白猫は、

口こそ悪いが、
意外に 考え深い仔 じゃ。





「ミューラー」
勤勉ぶり は、

一緒について学んだ お前が、
誰より一番
よく知っておろう…





キツネ の おじいさん
の 言葉に、

かみね は 小さく
うなずきました。







そして、

あの ふき という
人間も、

やがて必ず、
「あの日」のことを
思い出すはずじゃ…





ミューラー からも
聞いての通り、

その詳細を
お前に話してやれんのは
酷(こく)だとは思うが…





ふき
「その瞬間」
辿り着けるよう、

お前も、シッカリと
手助けをしてやるのじゃぞ。





師匠に 頭を
なでられながら、

かみね
何度も袖で顔をぬぐい…



やがてシッカリと
その前足をにぎり返して、

頭上の師匠に
誓うのでした。






はい!

かみね

立派に 師匠の代わりを
務めてまいりますっ







キツネの おじいさん は、
満足そうに うなずき、


そして、
思い出したように
たずねました。




そういえば、

ふき住居の場所 は、
もう 正確に
憶えられたかの?


先日、すでに一度
たずねてみたとは
言っておったが…





はい。

ふきさん の 住む街は、

ものすごく たくさんの
人間さんたちの
お家や道路があって、

とても複雑 なのですが…





かみね

ちゃんと
『ナビゲーター用の アプリ』
を 使いながら
訪問しておりますから、

ご心配には 及びませんっ





かみね
そう言うや いなや、

袖の中に入れていた
『スマートフォン』
(みたいなもの)
を 取り出し、


師匠を 仰ぎ見ながら、

うれしそうに
「地図アプリ」の 使い方を
説明しはじめるのでした。







( 並外れた『神通力』
持っておるのじゃから、

自分の能力で調べたほうが
早いと思うのじゃが…


こういう
ミーハー なところが、

どうにも
理解に苦しむ子じゃわい… )





キツネの おじいさん
困り顔にも気づかず、

かみねスマホ談議
続きます…







2月の 晴れた公園には、

ゆるく おだやかな風が、
流れておりました。



   浮間公園の林






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