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サイト『生きる意味の「正体」教えてやるにゃー』→
 第3章『しあわせ の「正体」』→ 見習い神さまは キツネ娘  | 
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 ミューラー の言葉に、 ふき の 記憶が パシーン!と つながりました。  | |
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 思わず叫んだ ふき の 言葉に、 かみね は 真っ青になりました。  | |
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 デートを覗かれた当初は、 『 他人のプライバシーを 盗み見するなんて、 「かみね」ってのは どんな 不快な奴なんだろう! 』  
と、ムカッ腹が立っていた ふき でしたが… 今 実際に、こうして オロオロしながら 詫びる かみね を 目の前にしてみると、 「本当に 純粋な興味から デートを見学したかった のだろうなぁ…」と、 素直に そう思え… それに今回は、 特別 見られて困るような 失態も無かった わけですから、 (ネックには 鼻で笑われましたが) なにか、 「まあ もう… 別に いいかな?」 という気持ちに なったのでした。     
そこで、 袖で顔をおおって 震えている かみね を、 あらためて 部屋の中に招き入れ、 あたたかいコーヒーなどで おもてなし することに したのでした。      
さて、 ようやく落ち着いた かみね が 話すところによると… ふき の 家で、 ネック や ミューラー を 監督・補助する ことが、 自分が 一人前の 「神さま」になるための 大切な『修行』になる のだと、 師匠である 「キツネの おじいさん」に 勧められたのだそうです。 そのため、  | |
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 との 事でした。  | 
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 ふきたちが、 そんな話に 花を咲かせて いたところ…      
ふいに 玄関のドアが カリカリカリ… と 音を立てました。 ネック が 帰宅して、 ドアを開けて 自分を中に入れるよう、 引っかいて催促している のです。  
ふき が ドアを開けると、 ネック は 特に お礼も言わず、 スッと部屋の中に 歩いて行きました。     
そして、 かみね を 見つけると、 ニヤリと笑って、一言…  | |
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 その一言で、 また 真っ青な 半泣き顔が 戻ってきた かみね… そんな彼女を、 ミューラー と 2人で 必死に なぐさめる ふき…      
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 ふきは、そんな ため息をつきつつも、 自分の家に、また、 一時的とはいえ 「新たな家族」が 増えた ことに、 困ったような、 でも ちょっと うれしい ような、 そんな気持ちが 湧いてくるのでした。  
     
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