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第3章『しあわせ の「正体」』→ 見習い神さまは キツネ娘 |
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おつかれさまです、 かみね さん。 いよいよ あなたも 合流ですね? | |
ミューラー の言葉に、 ふき の 記憶が パシーン!と つながりました。 | |
そうだ、 『 かみねちゃん 』だ! オレの デートを 覗き見した… | |
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思わず叫んだ ふき の 言葉に、 かみね は 真っ青になりました。 | |
ごごごご ごめんなさいっ わたし、 人間さんたちの言う 『デート』というものが、 どんなに 楽しいものなのか、 すごく興味があって… | |
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それで… いけないとは 思ったんですけど、 つい「神通力」で… | |
デートを覗かれた当初は、 『 他人のプライバシーを 盗み見するなんて、 「かみね」ってのは どんな 不快な 奴なんだろう! 』 と、ムカッ腹が立っていた ふき でしたが… 今 実際に、こうして オロオロしながら 詫びる かみね を 目の前にしてみると、 「本当に 純粋な興味から デートを見学したかった のだろうなぁ…」と、 素直に そう思え… それに今回は、 特別 見られて困るような 失態も無かった わけですから、 (ネックには 鼻で笑われましたが) なにか、 「まあ もう… 別に いいかな?」 という気持ちに なったのでした。 そこで、 袖で顔をおおって 震えている かみね を、 あらためて 部屋の中に招き入れ、 あたたかいコーヒーなどで おもてなし することに したのでした。 さて、 ようやく落ち着いた かみね が 話すところによると… ふき の 家で、 ネック や ミューラー を 監督・補助する ことが、 自分が 一人前の 「神さま」になるための 大切な『修行』になる のだと、 師匠である 「キツネの おじいさん」に 勧められたのだそうです。 そのため、 | |
本当に ご迷惑とは 思いますが… ぜひ わたしも、 しばらく こちらに 住まわせてください。 | |
との 事でした。 |