★ 見習い神さまは キツネ娘(3/5)





いや、その…


「しゃべる猫」、
「しゃべるトンビ」
に 続いて、

今度は『 しゃべる 犬 』が…





唖然とした表情のまま
ポツポツと つぶやく
ふき の 言葉を聞いて、


娘さんが
ハッと顔を上げて、

大あわてで 訂正しました。




あ、あの、あの、
違います!

私、キツネ なんですっ


ふきさん のもとで
修行させていただきたくて
うかがいました!




「修行」という
意外な言葉に、

今度は ふき のほうが
大あわてになります。




し、修行って…?

オレ、何か君に
教えられるようなこと、
あったっけ??



あの、えと…

違うんですっ
違うんですっっ





キツネ娘は 動転して、

前足で「グー」をつくり、
内股ぎみの両足を
高速で足踏みさせながら、
半泣きになっています。



その時 ふと、
ふきの脳裏に、

先日の ミューラーたちの
言葉が よみがえりました。




『「キツネの おじいさん」
という方のもとで、

お弟子さんをされている、
キツネの娘さん』 …




たしか 名前は…






おつかれさまです、

かみね さん。


いよいよ あなたも
合流ですね?




ミューラー の言葉に、

ふき の記憶が
パシーン!と
つながりました。




そうだ、
かみねちゃん 』だ!


オレの デートを
覗き見
した…






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