■ 「お金」 を無限化してみる(1/2)






続いての 「しあわせ」 は、
『お金』 についてでしたよね。


ふきくん、

お金が無限にあったら、
何をされますか?




む、「無限の お金」
なんて言われても、

ちょっと
イメージできなくて…




それは そうですよね。

では取りあえず…


『1兆円』 を手に入れたら、
何に使いたいと思いますか?




いいい 1兆円っっ !!!???





ふきは、想像だけで
倒れそうになってしまいました。



月々、死にもの狂いで働いて、
必死に残業をこなし、

ようやく手取りで
30万円ちょっとをもらっている
20代後半の ふき にとって…


いやいや、かくいう我々
一般庶民にとっても、

『1兆円』 という金額は、
完全に想像の範疇を超えています。



なにしろ、

ふき が今のままの収入で
(年間 300万円ちょっと)
延々と仕事ができたとしても、

30万年間 働き続けなければ
手に入らない
圧倒的すぎる お金…


それが、『1兆円』 なのですから。




1兆円って、
どれぐらいの量なのよ?
ミューラー


ふき の財布に入ってる、
この1万円札が、
ドーン とあるわけでしょ?




お金に 大して執着のない ネック が、
ふき の大事な1万円札を
オモチャのようにピラピラと
振っていたので、

ふきは、猛然と それを取り返し、
大事そうに財布の中に
しまい込みました。





そうですね…

今の1万円札は、
「横16センチ、縦7.5センチ、
厚さは 0.1ミリほど」

だそうですから、

それが 1億枚になると…




ミューラー は目をつぶって、

暗算をしています…




縦・横・高さが
それぞれ5メートルぐらいの
立方体
になるのでは
ないでしょうか?




すごいねぇ。

このウチのリビングにも
入りきらないんじゃないの?




ふきは、

大きさ5メートルの
巨大なサイコロのような札束が
リビングに鎮座する光景を想像して、

その威圧感に、ちょっと
恐怖すら おぼえました。









そんなに
たくさんのお札だと、

きっと重さも
すごいんでしょうね…



かみね の質問に、

ミューラーは、
また すぐに目をつむり、
暗算を再開しました。





1万円札1枚は、
約1グラム
だそうです。

だとすると、
1000枚で 1キログラム、
100万枚で 1トン…


1億枚の1万円札は、

実に、100トンもの
大重量になりますね。




普通の おうちの床なんか、

一瞬で ぬけて
しまいそうですね…




じゃあ、
その1兆円で、

底の抜けない
「超」頑丈な屋敷


建てちゃえばいいじゃん?




なんだか、

本末転倒な話ですねぇ…




ミューラー の一言で、

その場の全員が
あはははははは

ほがらかに
笑い合ったのでした。


  

  










…えーと。

なんの話だっけ?




そそ そうでした。

「無限化」 です。

『お金の無限化』 について
話していたんでしたね。




… ったく。

ふき のバカが、
話を横道にそらすから
こんな事になんのよ?





思わぬ矛先が
自分に向けられ、

『いやいやいや!

横道にそらしたのは、
たしか、「ネッ …』





と 反論しかけた
ふき でしたが、

弁慶の泣き所への一閃が
頭をよぎり、

泣く泣く話を
先に進めることにしました。







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