サイト『生きる意味の「正体」教えてやるにゃー』
第3章『しあわせ の「正体」』
もし『学歴』が 無限に手に入ったら?


■もし『学歴』が 無限に
手に入ったら?(2/2)


『学歴が無意味になるケース』





…で?

その すんばらしい
『学歴長者さま』ふき は、

「どんな仕事」
つきたいのかしら?





ネック の この問いに、

ふきハタと
固まってしまいました。







何しろ こっちは
「無限の学歴」
持ってんだから、

世の中の ほとんどの仕事が
選び放題
だもんね。




『あんたが 本当に
やりたかった仕事』
にも、

簡単に つけちゃうよ?




僕の、本当に
やりたい仕事…





考え込んでしまった ふき に、

ミューラーたちが
待ち遠しそうに たずねます。




『実は、あの大会社に
就職したかった』


『本当は、こんな仕事が
したかった』
といった、

「学歴が足りなかった」ために
かなえられなかった夢

ありませんか? ふきくん。




「そもそも 働くのはイヤだ」
とか、

アホな結論
出すんじゃないよ? ふき




ふきさん、

早く 教えて教えて!





3匹の視線の真ん中で、

しばらく うつむいて
考え込んでいた ふき でしたが…



ちょっと はにかみながら
顔を上げると、

こんな結論 を 述べたのでした。






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いや…

それでも僕は やっぱり、

『ゲームを作る仕事』
つきたいような 気がするなぁ…





ふきの この言葉に、

3匹は、ちょっと
拍子抜けしたような顔
で、

お互いを見回して
おりましたが…

  




やがて ミューラー が、
「うんうん」と うなずいて、
こう言いました。




ふきくん のような
考え方をされる人

に とっては、

『無限 の 学歴』も、
あまり意味が無い

ということですね?




『学歴』のおかげで
「就職の選択肢」が 増えても、

増えた選択肢の中に、
『自分の やりたい仕事』
が 無ければ、


意味がないし、
「しあわせ」でもない…




やはり「学歴」も、

『しあわせの 本体』
ではなかった…


という事なのでしょう。





ふきは、恥ずかしそうに
頭をかきながらも、

何度も うなずきました。






「学歴=しあわせ」という
先日の ふき の 主張を、

ふき自身が退けた
かたちになりますが…


その顔は、
なにか とても穏やかでした。






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それに ふき は、

これまでの ネックたちとの
話し合いを通して、
気づきつつ あったのです。



『学歴』は あくまで、
「学校」での 勉強の結果
にしか すぎず、


社会に出てから
それが「現場」で
通用するかどうかは、


また『別の話』
だという 事実に…

 




それは、

今の会社に入社するために
役立った「学歴」
が、

プランナー(企画者)として
現場に立ったとき、
ほとんど 何の役にも
立たなかった
という、
苦い経験を持つ ふき にとって…


本当に
痛いほど 身にしみて
実感される
のでした。





『学歴』だけでは
拓(ひら)くことができない…


人によっては、
そんな「人生の道」も、
あるのですね…




でも、ふきさん、

そういうの なにか、
カッコいい と思います。





そ、そ、そう?





かみね に 褒められて、

ふき は ドギマギ
してしまいました。



そんな彼を ネック は、

「とても 懐かしいもの」
見るような目で、
見つめるのでした。





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