■『学歴』を
無限化してみる(2/3)

『学歴だけでは
拓(ひら)けない道もある』





…で?

その すんばらしい
『学歴長者さま』
ふき は、

「どんな仕事」
したいのさ?





ネック に そう問われて、

ふき は ハタと
固まってしまいました。


僕の、本当に
やりたい仕事…?









『実は、あの大会社に
就職したかった』


『実は、こんな仕事が
したかった』


といった夢は
ありませんか?

ふきくん。





「そもそも 働くのは
イヤだ」
とか、

アホな結論
出すんじゃないよ?
ふき





ふきさん、

早く 教えて教えて!





3匹の視線の真ん中で、

うつむいて
考え込んでいた
ふき でしたが…



意を決したように
顔を上げると、

ちょっと はにかみながら、
こんな結論
述べたのでした。





いや…

それでも僕は
やっぱり、

『ゲームを作る仕事』
就きたいような
気がするなぁ…





ふきの言葉に、

3匹は、ちょっと
拍子抜けしたような顔で、

お互いを見回して
おりましたが…


  





やがて ミューラー が、

「うんうん」 と うなずいて、
こう言いました。





ふきくん のような
考え方をされる人

に とっては、

『無限の学歴』も、
あまり意味が無い

ということですね?





『学歴』のおかげで
「就職の選択肢」
が 増えても、

増えた選択肢の中に、
『自分のやりたい仕事』
が 無ければ、


意味がないし、
「しあわせ」でもない…





やはり「学歴」も、

『しあわせの本体』
ではなかった…


という事なのでしょう。





ふきは、恥ずかしそうに
頭をかきながら、

何度も うなずきました。






「学歴=しあわせ」という
ふき の主張を、

ふき自身が退けた
かたちになりますが…


その顔は、

なにか とても
穏やかでした。







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