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第3章『しあわせ の「正体」』→ もし『学歴』が 無限に手に入ったら? |
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…で? その すんばらしい 『学歴長者さま』の ふき は、 「どんな仕事」を したいのかしら? |
ネック の この問いに、 ふき は ハタと 固まってしまいました。 ![]() | |
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何しろ こっちは 「無限の学歴」を 持ってんだから、 世の中の ほとんどの仕事が 選び放題 だもんね。 |
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『あんたが 本当に やりたかった仕事』 にも、 簡単に つけちゃうよ? |
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僕の、本当に
やりたい仕事… |
考え込んでしまった ふき に、 ミューラーたちが 待ち遠しそうにたずねます。 | |
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『実は、あの大会社に 就職したかった』 『本当は、こんな仕事が したかった』 といった、 「学歴が足りなかった」ために かなえられなかった夢 は ありませんか? ふきくん。 |
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「そもそも 働くのは イヤだ」とか、 アホな結論 出すんじゃないよ? ふき。 |
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ふきさん、 早く 教えて教えて! |
3匹の視線の真ん中で、 しばらく うつむいて 考え込んでいた ふき でしたが… ちょっと はにかみながら 顔を上げると、 こんな結論 を 述べたのでした。 | |
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いや… それでも僕は やっぱり、 『ゲームを作る仕事』に つきたいような 気がするなぁ… |
ふきの この言葉に、 3匹は、ちょっと 拍子抜けしたような顔で、 お互いを見回して おりましたが… ![]() ![]() ![]() やがて ミューラー が、 「うんうん」と うなずいて、 こう言いました。 | |
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ふきくん のような 考え方をされる人 に とっては、 『無限 の 学歴』も、 あまり意味が無い ということですね? |
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『学歴』のおかげで 「就職の選択肢」 が 増えても、 増えた選択肢の中に、 『自分のやりたい仕事』 が 無ければ、 意味がないし、 「しあわせ」でもない… |
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やはり「学歴」も、 『しあわせの本体』 ではなかった… という事なのでしょう。 |
ふきは、恥ずかしそうに 頭をかきながらも、 何度も うなずきました。 ![]() 「学歴=しあわせ」という 先日の ふき の 主張を、 ふき自身が退けた かたちになりますが… その顔は、 なにか とても 穏やかでした。 ![]() |
それに ふき は、 これまでの ネックたちとの 話し合いを通して、 気づきつつ あったのです。 『学歴』は あくまで、 「学校」での 勉強の結果 にしか すぎず、 社会に出てから それが「現場」で 通用するかどうかは、 また『別の話』 だという 事実に… ![]() ![]() それは、 今の会社に入社するために 役立った「学歴」が、 プランナー(企画者)として 現場に立ったとき、 ほとんど 何の役にも 立たなかった という、 苦い経験を持つ ふき にとって… 本当に 痛いほど 身にしみて 実感される のでした。 | |
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『学歴』だけでは 拓(ひら)くことが できない… 人によっては、 そんな「人生の道」も、 あるのですね… |
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でも、ふきさん、 そういうの なにか、 カッコいい と思います。 |
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そ、そ、そう? |
かみね に 褒められて、 ふき は ドギマギ してしまいました。 そんな彼を ネック は、 「とても 懐かしいもの」を 見るような目で、 見つめるのでした。 ![]() |