■ それでは、『しあわせ の 正体』 とは…? (2/2)









今、この猫は なんて言った??

『 生きのびれて うれしい 』???

な な な なんだ その
意味不明な 「正体」 って???



こ こ こ こんなメチャクチャを
もったいぶって言うためだけに、

この猫はウチに居座って、
毎日 猫缶たべて、
ダラダラ昼寝して、
たまに僕の弁慶の泣き所にツメを立てて…






怒りのあまり ネック
つかみかかろうとする ふき を、

ミューラー が、
かみね と いっしょに
後ろから抱え込み、

大あわてで こう言いました。


    





あ、あの、ふきくん。

ネックさん の言い方だと
ちょっと分かりづらいというか、
誤解が生じそう
ですので、

お、怒るのは どうか、
私の説明を聞いてからに
なさってくださいませんか…?





ブルブル震えながら
鼻息を噴出する ふき
なんとか座りなおさせた
ミューラー は、


自分もきちんと座り直すと、

コホンと1つ、咳ばらいをしました。





生物にとっての、
全ての 「しあわせ」 の正体…


実は それは、

生物自身が
「生きのびれて うれしい」
と思える、あらゆる物事
に対して
抱く気持ちだったのです。


つまり…




生物が 「しあわせ」 と
感じていたものの正体とは、

『己の DNA の
生存確率を向上させる、
あらゆる事象のこと』

だったのです。







ふき は トンビ紳士の顔を
ポカーン… と 見つめていました。



み、ミューラーさんは、今、何だって??

DNA が なんとか… とか、
生存確率 が どう… とか、


え? なに? なんの事???








あの、その… ミューラーさん。

わ、わたしにも分かる言葉で
説明していただけませんか…?

「DNA」 が なんとか… とか、
「生存確率」 が どう… とか、

む、難しすぎて…





茫然としている ふき を代弁するように、

彼の抱いた疑問を、
かみね が 正にそのまま、
口にしてくれました。




ミューラーも、

自分の言葉が
いささか難解だったことは
自覚していたようで、

力強くうなずいて、
こんな説明 を始めたのでした。









『 しあわせの本質 』

『 しあわせの正体 』



そのカギを握る 『 DNA 』 とは、

いったい 何なのでしょうか??







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