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第3章『しあわせ の「正体」』→ マズローの 欲求5段階説 |
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『欠乏欲求を 満たす経験』… それって もしかして、 『親の愛情や教育』でも 同じことが 起こるんじゃないの? | |
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どーゆー事? ふき。 | |
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ほら、子供の頃って 親に守られてる よね。 親が仕事をして 「生活費」を稼いでくれる し、 食事とか掃除・洗濯みたいな 「身の回りの世話」も してくれるし、 「愛情」だって そそいでくれる … (生存・安全・社会・愛の 欲求) | |
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それに 子供のほうも 「親に褒められたくて」 勉強なんかを がんばったり するじゃない。 (承認欲求) | |
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これって 考えてみると、 親と子供の間に、 『欠乏欲求を 満たす流れ』が まるまる含まれている って事じゃないかな。 | |
ふきの この気づきに、 ミューラー は 目を輝かせて うなずきました。 | |
それは ありそうな気がします、 ふきくん。 「子供の頃から 親の あたたかい愛情に はぐくまれた人」は、 大人になっても 多少の困難では折れない 『芯の強さ』を 発揮する ケースが多い … という話を、 聞いたことがあります。 | |
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一方で、 「親からの愛情が 不十分であったり、 親の自己満足の歪んだ愛情を 押しつけられて 育ってしまった人」は、 少しの欲求の欠乏にも 心が揺れやすく、 ドッシリとした人生を 送るのは 難しい … とも 聞きました。 | |
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これは つまり 子供時代に、 「親の深い愛」を 受けることで、 『欠乏欲求』が 満たされ、 自然と 『存在欲求』(自己実現欲求) の 段階まで登り … | |
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後々の人生においても 多少の困難に めげない、 (欠乏欲求に まどわされない) 『芯の強い人間』として 生きていくことができる … という事では ないでしょうか? | |
子供時代に「親の深い愛」を 受けているかどうか が、 実は その人の 「心の柱」の形成や、 「人生の成功」に 関係している … つまり その人が『幸せな人生』を 送れるかどうかの 重要な基礎要素になっている 可能性がある ことが、 『マズローの 自己実現理論』から 逆算できる わけです。 | |
もちろん、 本人が『自力で』 欠乏欲求を満たせる ように成長すれば 問題ないわけですが… | |
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何も基礎が無い状態から そこまで辿り着くのは、 言うまでもなく 非常な困難と 人生の時間の問題があります。 | |
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子供時代に 一時的でも『存在欲求』まで 登りつめておく ことは、 その人の人生においても 間違いなく 『とても大きな 心の財産』 となるのでは ないでしょうか。 | |
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それにしても、 『無限化』との関連で たまたま聞くことになった 『マズローの 自己実現理論』 を 通して、 まさか、 こんな意外な 副産物 に 出会えるとは… 実のところ ふき は、 子供の頃から、 「なんか変わっているヤツ」と 周りから言われる事が よくありました。 「金銭感覚」や「損得勘定」が とても 大ざっぱ というか独特で、 友人に 物や お金を ポンと分け与えたり、 一見 得にならないけど 本当に自分の好きなことには 異様にジックリ取り組んだり、 意見が合わない他人には、 先輩や上司でも平気で噛みついたり … その ゴーイングマイウェイぶりを、 「空気が読めない奴」などと言われ 煙たがられることも 度々あったのです。 一時は 自分自身の事を 「少し精神が おかしいのでは…??」 と 思い悩んだりもした ふき でしたが… 今 あらためて 振り返ってみると、 これらの、 一見「子供らしくない」 「無理に周りに合わそうとしない」 言動の数々は、 ふきの 両親の 愛情の賜物(たまもの) … 「両親が、自分を守ってくれている」 という安心感が、 ふきの 意識を、自然と 『自己実現欲求』の段階まで 押し上げてくれていた結果 だったのではないでしょうか? 実際、「空気を読めない奴」と ふき を 批判する人間がいる一方で、 そんな ふきの 独特の感性を 高く評価してくれる 友人や先輩・上司 も、 これまでの人生で いつも一定数、 確実に存在してきたのです。 何より ふき は、 ときには損をすることも ありますが、 こんな『自分』の性格が 好きなのです。 そう考えると、 今さらながらに 両親への深い「感謝」 と、 わが身の「幸福」を 実感せずにはおれない ふき なのでした。 |
大変に長い 『マズローの 自己実現理論』 (マズローの 欲求5段階説) の 説明に お付き合いくださり、 ありがとうございました。 現代では、 マズローさんの この説には 不十分と思われる箇所の指摘も あるようですが、 それは丁度、 「ニュートン 力学」と 「アインシュタインの相対性理論」 のような関係 では ないでしょうか? 「相対性理論」から見れば 「ニュートン 力学」には アラがあるかもしれませんが、 私たちの日常生活の 範囲から見れば、 そのアラを感知するのは まず不可能です。 マズローの理論は、 当時においては (そして おそらく現代においても) 十分に「生物の欲求の流れ」を 説明できている学説 だと思うのです。 皆さんも ぜひ今日から、 『マズローの 自己実現理論』 を 通して、 「ご自分や、周りの人々の心」を 観察してみて下さい。 今までは気づけなかった 『欲望の本質』が、 あるいは あなたの目に 見えてくるかもしれません… |