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第4章『「DNAの生存本能」で「しあわせ」を考える』→ DNA の 生存本能で、『若さ』を考える |
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まずは、 『若さ』に ついて、 考えてみましょう。 これが「生存本能」と どう 関わってくることで、 生物が『しあわせ』を 感じるのか…? を 検証するわけですが… | |
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これは いきなり、 すごく 分かりやすい題材 が 来ましたね。 | |
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そ、そうなんですか? | |
おどろく ふき に、 ミューラー は うれしそうに うなずきました。 | |
はい。 たとえば 「老い」というものは、 DNA が 最も恐れる 『自分の 消滅』(死)に 「比較的 近い状態」 と 言えますが… | |
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その対極にある 『若さ』は、 その『死』から、 「比較的 遠い状態」 と 言えるわけです。 | |
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それで、 生物の皆さんは、 『若いことは すばらしい』 『しあわせだ』 と 感じるのですね? | |
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そ、そうなのかなぁ… 僕ら人間って、 そこまで「単純」には 考えないと思うんだけど… | |
実のところ ふき は、 決して、この話に ナットクして いなかったわけではない のですが… 『DNA のような 極小の存在に、 自分たち「人間」(生物)の 意思が 左右されている』 という 驚愕の事実を、 まだまだ 簡単には 認めたくなかった ので、 あえて そんな 煮え切らない発言を したのでした。 ところが… | |
そうなんじゃないの? ふき だって 前に、 『年寄りは 憐れだ』 『オレら若者と ちがって、 寿命が 残り少ないし』 とか言って、 鼻で笑ってたじゃんよ? | |
と、ネック に グサリと指摘 されて、 顔面蒼白 に なってしまいました… | |
… ふきくん、 そんな事を おっしゃっておいで だったのですか?? | |
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ふきさん、ヒドい! | |
変にプライドに 固執したせいで、 3匹に白い目で 見つめられた ふき は、 「素直に生きよう… 次回から…」 と、半泣きで 心に誓うのでした。 |