■ 「仕事」 を、生存本能で考える(1/2)






今回は 『仕事』 かぁ…

これが 「自分たちにとって
生存確率を上げるためのもの」
っていうのは、

悲しいけど、よく分かるよ…


仕事しなきゃ
お金が手に入らないし、

お金が無きゃ、
生活も できないもんね…





それは、たしかにそうですね。


ただ、ふきくん。

仕事を そんなふうに、
「寂しい、義務的なもの」 だと
ばかり考えるのは、

少し悲観的すぎるのでは
ないでしょうか?





だってさ…

自分の夢のためとはいえ、

やりたくもない仕事を
毎日 毎日 毎日 くりかえしていると、

ときどき フッ と気力がとぎれて、
「僕、いつまで こんなことを
続けなきゃならないんだろう…」

って 悲しくなってくるんだよ…





もう、つっこむのも
飽きてきたけど、

『仕事は 社会貢献だ!』
て 自慢してたのは、

他でもない あんたじゃんよ、ふき





だ、だってさ…

そうとでも思い込んで
毎日を過ごしていないと、

心が折れちゃいそうだったから…





ふき が めずらしく
本音の弱音を口にしたので、

ネック も 少し
困ったような顔になりました。








すると、ミューラー が、

こんな話を始めたのです。




お気持ちは、分からないでも
ありません… ふきくん。


でも、『仕事を無限化』
したときのことを
思い出してみてください。

仕事の 「しあわせ」 とは、
「就職できていること」 ではなく、
何でしたか?





自分が かかわっている仕事の…

『内容』… でしたよね?





そうです。


それに、ふきくん が
先ほど感嘆されていた
『物・道具』 の数々も、

どこかの誰かが…
あるいは、過去の誰かが、

必要に応じて
アイディアを出し、形にした…

つまり、『仕事』 によって
生まれた成果物
といえます。





「仕事」 とは そんなふうに、

『 この世の中に対して、
たとえどんなに小さくても、

かかわり、役立ち、
影響を与えていける、

すばらしい行為 』
なのです。





つまり、自分の工夫と努力、

それに、物事を冷静に判断する
思考力を駆使することで、

『自分を含む、世の中全体の
生存確率を上げること』
すら、

仕事を通して
できるかもしれないわけです。


これは、すごい事だと思いませんか?





「あんた個人」 が、今、
やりたくない仕事を
しているからって、

「仕事」って行為そのものに
勝手に悲観的になってんじゃねーよ、

て事よ? ふき





ネック が ニヤリ顔で、
ふき の脇を、前足で小突きました。



でも、そんな風に言われると 逆に、

大学卒業直前に、
「どこだろうが、就職できているだけで
しあわせさ!」
とか言って、

ゲームメーカーの内定欲しさに、
今の会社のことを
ろくに調べもせずに飛びこんで、

結果、やりたくもない業務を、
しかも 自分の嫌いな政党のために、
こなし続けざるをえない現在の自分


ますますミジメに思えてくる
ふき でした…





『学校は、学歴を得るためのもの!』

『学歴があれば、必ず 良い会社に入れる!』




学生時代は、そんなことを
疑いもせず信じ込んでいましたが、

こうして大人になって、
社会を実体験してみると、

「どうして自分は もっと若い頃から、
自分の就きたい職業を真剣に探し、

そのための下準備を
しなかったんだろう…

どうして 先生や親たちは、
それを もっとハッキリと
教えてくれなかったんだろう…」
と、

身勝手と自覚しつつも、

悔やまれて 恨まれて ならないのです。










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