サイト『生きる意味の「正体」教えてやるにゃー』
第5章『「DNAの生存本能」で「世の中」を考える』
DNA の 生存本能で、『敵・味方』を 考える


■ DNA の 生存本能で、
『敵・味方』を 考える(3/3)


『「気づきにくい味方」の
正体とは?』





ただ、ふきくん。

見えにくい、
気づきづらいのは、

なにも『敵』ばかりでは
ありませんよ?





自分にとっての
『 味方 』にも、


意外に 気づきにくい
ものがある
のです。





気づきにくい…

『 味方 』…?





はい。

たとえば、ふきくんは、
お若い頃に、

「ご両親」や「学校の先生」の
おっしゃることに対して、

『大人なんか、ウゼー
(うるさい)だけだぜ〜!』


などと
お思いになったことは
ありませんか?





「ぐがっ!」





ふき が、奇怪な声をあげて
硬直しました。


どうも、
そのものズバリの
経験がある
ようです。





あるいは、
「会社の上司」さんから
教育やアドバイスなどを
受けているときに、

『いつまでも俺サマを
「半人前あつかい」
しやがって!』


などと、
不愉快に思っていた
ことはありませんか?






ふき が、前かがみに丸まって
震えています。





どうも、

ふき の かつての
『若気の いたり』
クリーンヒット
したようですね。




ガクガク 震えている
ふき を 見て、

ミューラー
あわてて 付け加えました。




あ、いえいえ、
ふきくん!

そうしたことは、
若い頃には 大なり小なり、
誰にでもある ものです。




そして、ふき の 肩を
羽根で やさしく
ポンポンと たたきながら、

こう 続けました。




重要なのは、

そうした
「過去の 大人たち」
の 言葉
を…





今 現在、
「自分も大人になった
ふきくん」
が、

どう感じているか?
なのです。





い、「今 現在」

ですか?




ふき は、

ちょっと青くなった
顔を上げて、
考えてみました…





そうだなぁ…

『必ずしも 全部が全部、
「大人」や「先輩」が正しいって
わけじゃなかった』

ですよ。





それは、

自分が「大人の知識を
持つようになった」
後に、
あらためて
思い返して 考えてみても、


感想は 変わりません ね。





ただ、

自分自身が
「大人」や「先輩」になって、


アルバイトとはいえ
「部下」や「後輩」
持つようになってみると…





『あのときの 大人たちの
いろいろな言葉や知識の
何割かが、
「問題解決のヒント」
に なったり、

「今の自分を作ったり」、
支え続けていたりしたところも
あったのかなぁ…』
って、

しみじみと思うことは、
ありますね…





ネック が 前足で、

ふき の 横腹を
トントンと たたきました。




つまり、

「周りの大人」
あんたに、

『「一人前」に
なるための知識』

伝えてくれたわけだ?





ふき は、ちょっと
考えこんだ後、

何度か コクコクと
うなずきました。






そんな ふき
見ていた かみね が、

急に、うれしそうに
こう言いました。





わたし、
分かっちゃいました!

ミューラーさんの
おっしゃる
『 気づきにくい 味方 』
が、何なのか。









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『世界は、
「気づきにくい味方」に
満ちている』





かみね の その言葉に、

ミューラー も、
ひときわ うれしそうに、
うなずきました。




その通りです、
かみねさん。

「気づきにくい味方」
とは、

『自分の生存確率を
上げるための、
「様々な知識」を
与えてくれた、
自分の周りの人々』

のことなのです。





若い頃の ふきくん には、
あるいは『敵』
見えたかもしれない、

そうした
周りの 年長者たち が…


実は、
代えがたい『味方』
であったかも
しれないのです…





中には、

「すぐには 効果が
発揮されなかったり」、


「教えを受けた当時は
理解できなかったり」
した知識
も、

あったかもしれませんが…






言われて ふき は、

「自分が 今までの人生で
得てきた、さまざまな知識」

について
振り返ってみました。






考えてみれば、

自分が今 持っている知識の
ほとんど全部
は、

自分で見つけた
わけではなく、

『どこかの誰かから 教わった』
あるいは
『伝え聞いたもの』

ばかりです…




ときには
直接、面と向かって

ときには、
本やテレビ・ネットなどの
メディアを通じて 間接的に


「この世界で 生きのびる
ための知識」を、


自分に与えてくれた
他人たち…





気づきにくいけれど、

彼らは「今の ふき」を
作ってくれた、

『大切な 味方』であった

と 言えるのです。








そう考えたとき、
この世の中には、

なんと多くの『味方』が
存在するのでしょう…





ふきは この世界に、

今まで感じていたより
さらに ほんの少し、

「あたたかいもの」
感じずには おれないのでした。




  





「本当の敵」「本当の味方」
を 見抜けるかどうか…

それは、あなたの人生を
大きく左右します。



今の自分にとっての、
「都合のいい 味方」
「都合の悪い 敵」

ではなく…


厳しくも 現実に向き合い、
「将来的に」
あなたの生存確率を
上げてくれる
『味方』や、

『うわべだけのキレイ事で
ゴマかして、
現実の問題を先送りにさせ、
「将来的に」
あなたの生存確率を
下げてしまう
『敵』を、

どうか、
見抜いて行ってくださいね。


【下へ 続きます】



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