■ DNA の生存本能で、
『正義』 について考えてみる(2/6)







「必ずしも、多数派 = 正しさ ではない」って…


な、なんで そんな事に
なるんですか??




ふき が 当然の疑問を口にすると、

ミューラー は、
「少し長くなりますが…」
と 前置きして、

こんな話を始めました。





まず、たびたび
お話してきたように、

わたしたち生物は、

「自分が生き残る確率が高いもの」、
「得をするもの」 に 魅力を感じます。



しかし それは、逆に言えば、

『 自分が生き残る確率が
高そうに 「見える」 もの 』、

『 得をするように 「見える」 もの 』 にも、

魅力があるように 「勘違い」 して
しまいがち
なのです。





もちろん、

「目先の損得」 に 惑わされず、
大局的に物事を見ようとする人

が多ければ、

そう簡単には、
問題は 起こりません。





しかし 逆に、

「目先の損得」 に吊られたり、

操作された情報を、
ろくに考えようともせずに
鵜のみにするような、

「きちんと自分の頭を使っていない」 人が、
世の中に 多くなってしまうと、


「悪」 (生存確率を下げるもの) なのに、
多数派になってしまう…

多数派が、必ずしも
正しいとは限らない場合も、
出てきてしまう
のです。





ネック が、うなずきながら

補足しました。




ふき だって以前は、

『 就職さえしてれば立派だ! 正義だ! 』

とか 言ってたじゃん?




いやいやいや、

そこまでは
言っていなかったはずですが??








この国には きっと、

同じように考えちゃってる人が
たくさん いるんだろうね…


でもそれは、
今の この国で、

「会社員 が 多数派」

だからじゃないの?





そう思います。

仕事というものは本来、

「雇用形態」 ではなく、
『なにをもって 社会に貢献するか (内容)』
が、一番 重要
なはずなのに、

そうしたことを主張する人は
むしろ この国では 「小数派」 なので…


「仕事内容や 実績」 ではなく、

『 社員 > 派遣・バイト 』
という単純な構図
で、

優劣が決しがちなのでは
ないでしょうか?





しかし 逆に、
『 実力主義 』 の 国や社会 では、

どんなに苦労して
「入社」 した人であっても、

実績も出さず、
会社にしがみついて
いるだけであれば、

アッというまに、
首切りの対象になる…


そういう社会においては、

『 就職していることだけが自慢の人 』 は、

「単なる少数派」
なってしまう
はずです。





このように、
『 多数派・少数派 』
などと いうものは、

周りの人間の考えや、
流されている情報、
社会制度・国などによって、

さまざまに変化してしまう、
とても不確かなもの
なのです。


だとすれば、

そうした 「多数派」 を
より所にしている 『 正義 』 も、また、

過信するべきではないもの

と 言えるのではないでしょうか?





ミューラー の 話を
聞いていた かみね も、

悲しそうな顔つきで、
こんな話を始めました。







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