サイト『生きる意味の「正体」教えてやるにゃー』
第5章『「DNAの生存本能」で「世の中」を考える』
ミューラーの、思い出の岩場


■ ミューラーの、
思い出の岩場(1/6)


『人の知性を持つトンビ』


執筆日 2018年 08月21日   最終更新日 2020年 01月13日





これは、

今から 少し前の物語


ミューラー が、
ふき の マンションを訪れる


その直前の お話 です。






それでは、

そろそろ
出かけましょうか?

ふきさんたちの
住む街』
に…





かみね の 言葉に、

ミューラー
ちょっと緊張しつつも、

ニッコリと
ほほえみました。







ここは、
ミューラー夫妻 の 住む、

南の小さな半島


その海辺の
ゆるい斜面にある、

静かな林の中
なります。


   





2週間ほど前に
ミューラー は、

神さま である、
「キツネの おじいさん」
の 力によって、

『 人間を はるかにしのぐ
高度な知能 』

与えられました。







そして、

キツネの おじいさん
かみね から、

「人間の言葉」
「社会について」
知識を学んだ結果…



今では、
人間の並の大人では
到底 歯が立たないほどの


世の中に対する
『深い知識』と『考察力』

を 身につけるに
至ったのです。








でも、

そんな ミューラー
心の中には、

「人間を しのいだ自分」
への オゴリは、
露ほども ありません…








むしろ、

今の彼の心に
湧いてくるのは、


自分のように
「神さま」の 力によって
与えられたもの

ではなく、

遺伝と 自らの学びによって、
『 高度な頭脳 』を
獲得できている
「人間」という生物
への、

深い 尊敬の思い
でした。









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